二十世紀ボヤージ iPhoneへ
以前から「未来派図画工作」で発表されるソフトは単なるスクリーンセーバーではなく、思考ツールだと思っていた。「少年少女オデッセイ」や「フルカラーボッサ」、さらに「ホテルガジェット」といったソフトは画面を休めるのではなく頭を休める、あるいは頭の違う部分を働かせるツールだ。画面を眺めながら、センスの良い、秀逸なグラフィックとウィットが、いろいろなところを刺激してくれた。ぼーっと長時間眺めることもあった。
その未来派図画工作さんがいよいよiPhoneアプリに進出。しかも代表作とも言える「二十世紀ボヤージ」だ。二十世紀という括りで起こったことを淡々と表示し、さらに印象的な言葉が浮かび上がる。バックには地球。デスクトップ版のクオリティそのままに、iPhone上に再現されたこのアプリで、あなたは何かを気付くことができるだろうか。
思考ツールであるこのアプリだからこそ、iPhoneに入れても意味がある。無料で提供されているのでまずはダウンロードして、夜のベッドの中で、通勤電車の中で、疲れて帰ったお風呂の中で、ぼーっと眺めてみてはどうだろうか。