写真の位置データはiPhoneで取ろう 前編
結局、 辿り着いた結論はココ。1年前にも書いたけどさらにアップデートしてみる。
先日、カメラ雑誌を読んでたら「GPS情報なんて写真にいらない。どこを動いてるかなんて写真情報に貼りたくない、プライバシーがー」と言ってるカメラマンの人がいて、なんて時代錯誤なと呆れてしまった。写真ファイルに貼るGPS情報はプライバシーをバラすとかそーいう目的じゃなく、写真を分類するためのタグだってことが分からないのかね。実際、初めて行く旅行先なんかで位置情報が付いた写真は撮影場所が良く分かってとても便利。投稿するとき、人に渡すときはGPS情報は外せばいいじゃないか。
とまぁ愚痴はこれくらいにして、その写真ファイルの位置情報を取るのに今まで、小型のGPSロガーとiPhoneでの方法を紹介してきた。最近はカメラ専用のGPSユニットが出ていて、撮影と同時に位置情報を書き込むことができるが、それは決して便利ではないのだ。それは以下のような理由による。
1.専用品なので自分のカメラにしか使えない
一部互換性はあるが、基本的に他のカメラに使えない可能性が高い。もちろんメーカーを超えては使えない。またデータは直接ファイルに書き込まれるため、例えば他の誰かと一緒にいても自分の写真にしかデータが書き込まれない。
2.GPSの測位が遅い
今までGPSロガーとD90用のGPSユニットを使ってきたがどちらも測位が遅く、位置情報が出始めるまで下手すると10分かかる。歩いて10分はそれなりに長い時間だ。
3.追加投資が高い
GPSロガーは5000円程度、D600で使えるGPSユニットはなんと17,000円もする。この追加予算、レンズに回した方が良くないですか?
と、3つの理由。そしてiPhoneはこれらの点をすべて払拭できる。
1.汎用データでどんなものにも使える
GPXファイルを書き出せるロガーアプリを使えば、写真ファイルにあとから位置情報を書き込むことができる。複数台のカメラ、他社のカメラを同時に持ち歩いてもどちらにも書き込みができる。一緒に歩いてた友達にもGPXデータを渡せる。
2.GPS測位が早い
常に位置情報を取っているiPhoneは、”Start Logging”ボタンを押すと同時にGPSログを取り始める。なので位置情報の取りこぼしが少ない。
3.追加投資はアプリ代程度
俺が使っているGPS Master+ は5/6現在、85円。使い勝手も良く情報も結構正確でとても便利。ファイルへの書き込みはGPSPhotoLinkerというMac用のフリーソフトで行える。
つまりiPhoneさえ持ってれば、GPSロガーは必要ないというわけだ。もう皆、GPSユニットは捨ててiPhoneにしちゃいなよ!
てことで後編(もしかしたら中編)ではもう一度、iPhoneを使ったGPSデータの書き込み方法を記事にしてみよう。最新版なので、ちょっとテクニックが増えてるよ。w