2012年 映画総括
今年はしっかり観ました。「プロメテウス」2回観てるから51本(DVDは除く)。今年は実りの多い年だったかもしれない。そんな中から良かった映画を5本ほど、ワーストも選んでみよう。
「ドライヴ」
ライアン・ゴズリングを認識した!という点でも評価しなければ。台詞の少ない“ドライバー”の気持ちが表情から伝わってきて、甘いマスクとうらはらな冷たさが実にステキ。映画の雰囲気も非常に良く(バイオレンスな部分がちょっとだけ過激なので苦手な人はいるかも)、今年観た中ではベスト3に入る映画。
DVDレンタルは始まってるのでぜひ。
「プロメテウス」
あらゆる意味で記念碑的作品なのと、やっぱり俺はこの世界観が好きだということで。どんなに不気味でも、やっぱりこの世界はどーなるのかは見てみたい。2の製作は弟のトニー・スコットの自殺(合掌)で延びてるって話も聞いたけど、是非とも復活して続きを作って欲しいところ。ちゃんと整合性が取れるのか、そもそも取る気はないのか。世界観だけ使ってというのでも問題ない気もする。
年明け早々にDVD発売……って話を書いているときに昨日の記事になったというわけ。w
「アイアンスカイ」
いいんだ、俺が好きなんだから、いいんだよ。w 今年一番の「バカ映画」は「愛すべきバカ映画」なのだよ。SF的設定とも言い難い「冗談」を本気で作ってしまうセンスといい、予算足りなくてカンパ集めちゃってる割にしっかりしたCGI(つーかここまでやれば予算足りなくなるかw)といい、映画の製作工程から内容までどれも俺好み。謹んで今年最高のバカ映画の称号をもう一度贈ろう(何度も言いますが褒めてますw)。早くDVD出ないかなー。
「バットマン」シリーズ
3部作が完結したので、全部を含めて語るべきだなと。
奇しくも「ビギンズ」に書いた感想が正にこのシリーズを言い表していると言えるかもしれない。
『このシリーズには常に対になるものが存在するようだ。この映画(「バットマン・ビギンズ」)ではブルース自身の「復讐心」と「正義」。「ダークナイト」では「究極の悪」と「すべてを犠牲にしても貫きたい正義」。』
そして公開当時語るのは止めよう、と言っていた「ダークナイト ライジング」では「絶望」と「希望」(それはラストシーンにもある、すべての希望)、そして「生」と「死」。最後の瞬間まで生きようとする心、希望の灯を掴もうとする心こそが全てに打ち勝つのだと、この映画は教えてくれる。
さらに言えば最近のアメリカの「持てる者」と「持たざる者」の争いも描いていて、アメフトのスタジアムを破壊するシーンはまさにアメリカを破壊するという暗喩だ。この映画をハリウッドが作るというのはある意味とても皮肉だ。
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ま、そんな難しいことを考えなくても、アクション大作として十分に面白い。改めて見直したけど3時間弱があっという間だ。DVDは出たばかり。見てない人はぜひお正月に。お、俺も買っちゃおうかなー。(マテ
駄目な方はこっち。
「ラム・ダイアリー」
はっきり言ってどーでもいい、見どころらしい見どころが何もない映画。酒を飲んで女と遊んでギャンブルに溺れる革命前夜っていう、一応あるジャーナリストの自伝が元になってるんだけど、こんなんで世界的に有名なジャーナリストになれる時代って良かったねーという感想しか出てこない。
ジョニデもどーしようもないし、登場人物が皆どーしようもないアメリカ人。何かを学べる訳でもなく、感動することもない。
「悪の教典」
何がダメかと言えば、原作を読んでるからダメなのかもしれず(決して前田なんとかという人が言ってるからとかではない)。キャストの伊藤君は良いと思うんだけど、何かと言えばヌードで筋肉見せてるのはあれは誰に対するサービスだ?見せるべきところが間違ってるのもダメだしポイント絞り切れてないのもダメ。
こんなに酷い話だったっけ?って原作読み返しましたよ。いや、原作の方が全然まとも(ってもまぁ皆殺しなのは同じなんだけどさ)。貴志さん出るくらいならもー少し文句言っても良かったんじゃね?
さて来年は何本観れるでしょうか。50本超えるの結構大変だったけど、100なんて数字はなかなか遠いですな(DVD入れれば見てるんだけどね、100)。