ドライヴ
原題:”Drive“
ライアン・ゴズリングがいい!完全に見逃してましたね、この人。
昼間は自動車整備や映画のスタントドライバーをやっている主人公の夜の顔は、強盗たちを安全なところまで逃がしてやる運び屋稼業。陽の当たるところに出ていけなかった彼だったが、カーレースへの参戦、そして隣に住む母子との出会いで少しずつ明るい光が見えてくる……。しかしそれもつかの間、運び屋の仕事でハメられて命を狙われ、表の世界を諦めざるを得ない状況に……。
クライム・バイオレンスとでも言おうか。まーよくある話と言えばそーなんだが、不器用な彼が見せる温かみ、愛する者を守りたいという気持ち、そしてそのためには手段を選ばない冷徹さ。彼の顔を見ているだけでその気持ちが痛いほど伝わってくる。つまり、この映画はなんといってもライアン・ゴズリングの魅力で決まってると言えるんじゃないだろーか。ほとんど台詞もないのに、その気持ちが表情や行動ににじみ出る。んー、こんないい男優、なかなかいない。今まで見逃してた。
聞けば、ラッセル・クロウがTwitterで「ライアン・ゴズリングがアカデミー賞にノミネートされなかったって?そんな馬鹿な」と書き込んだとかなんとか。確かに昨年だけでこの「ドライヴ」「スーパー・チューズデー」(近々観に行きます)「ラブ・アゲイン」(DVDレンタル予定)と立て続けに3本も出ているので、その活躍ぶりがうかがえる。今も撮影済みの映画が2本、撮影中なのが1本、企画中が1本と今後の大活躍が期待できますなー。
ということで主演はライアン・ゴズリング。一児の母には見えない幼い母親にキャリー・マリガン。他にはロン・パールマンやアルバート・ブルックス。
監督はニコラス・ウィンディング・レフン。この映画で米サテライト賞の監督賞を受賞。
暴力シーンがちょっと過激だけどこれは観るべきいい映画。物事がなかなか上手くいかないと思っている俺みたいな人には響くものがあるはず。