若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

シン・ゴジラ

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公式サイト(2016)

一体何回見るのか、この先何回見るのか、まぁでも見るたびに見える視点が違うのは楽しいというか。祝 日本アカデミー賞 7冠獲得。ゴジラは日本だけじゃなく、日本の映画作りも根底から覆すための映画だったんだなぁ。

いつものようにストーリー割愛。(笑) 前に書いてるのがあるのでそちらを。考察に関してはこちらを。言いたいことはやっぱり考察でほぼ言い尽くしてる。

「ジ・アート・オブ・ゴジラ」という本が出て(さすがに1万円越えは買ってないんだけど、これは買うべきなんだろうか……やっぱり買うべきなんだろうな)、その中身がほぼ庵野監督に対する恨み節で終始するという話を読んだとき、彼が目指したものは日本の映画作りの常識を覆すことだったのかもなと思った。考察でも少し書いてはいるけど、誰が撮ってもダメになる「ゴジラの呪縛」はある意味日本映画の呪縛であって、売れるために妥協することは仕方ないという風潮が駄作を産む。

今作で庵野監督が許さなかったのはその「妥協」。完成していたというサイボット・ゴジラをボツにしてフルCGに、撮影はしないと言いながらiPhoneで撮影に駆け回る、あちこちの部署でダメ出しをしまくって混乱させる……それらは全て、より良い作品を作るためには死ぬような思いをしても、できる全ての力を出し切るということに尽きるのだろうと。それは映画のテーマでもあるし、庵野監督も実際、今のヱヴァで死にそうになってて(新劇場版のQを作ったあとしばらくスタジオにも顔を出せなかったとか)、それでもまた現場に戻り、次回作を作ろうとしている。総監督にできて、他の人にできないとは言わせないという無言の圧力がそこにある。

そして製作現場の全てをぶち壊したこの映画が昨年の作品の中で最も評価されたことは、庵野監督の手法が「正しい」ことの証明になった。つまり同じレベルの映画を撮りたければ死ぬほどの思いで頑張れということなのだ。今回、現場で庵野監督の「薫陶」を受けたスタッフが次の日本映画界を作る。それはやはり必要なカンフル剤だったと言えるかもしれない。だから恨み節ではなく、正しく受け止めてもらえればいいな。

とまぁそんなわけで、4回の劇場鑑賞に続いてDVDで1回目。まだまだ行くよー。(行くなよw)

Written by ei

3月 23rd, 2017 at 9:03 am

Posted in DVD,Movies

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