Archive for 2月 15th, 2016
このところ見た「自宅で映画」のまとめ 2016 その4
大きな画面で見るのは楽しいなぁ。(笑)
アナベル 死霊館の人形
原題:”Annabelle”(2014)
「NY心霊捜査官」「死霊館」と同じ、エドとロレイン・ウォーレン夫妻が関わる心霊関連の映画。アナベル人形は実在していて、今もウォーレン夫妻が保護し、毎週お祓いをしているそーな。本物のアナベル人形に関する逸話はこちらに詳しいが、罪のなさそうな人形なのにかなりの力がありそーで怖いですな。
で、映画にはエドとロレインは出てこなくて、アナベル人形が呪いの人形になった経緯を描くもの。ま、それも映画用に脚色されていて、そこまで強く……いや、まぁ怖いな。(笑)しかも人形の顔がチャッキーみたいでさー。時々見え隠れする邪悪なアレも嫌。
でも知りたくなるのは人間の性なんでしょうかねぇ。とりあえずもう少しこの関連話、掘り下げてみたいところ。
コンタクト
原題:”Contact”(1997)
「オデッセイ」を観て色々と触発されたし、プロジェクターの大画面で見るのはやっぱりスケールの大きなSFよね!ってことでまずはずっと見ようと思ってたこれから。ああ、いい映画だなぁ。
カール・セーガンはかつて「コスモス」という大ヒットしたTVドキュメンタリーシリーズの中で星の一生を語り、宇宙の神秘を、そして地球以外の知的生命体存在の可能性を語った。あのTVを見て科学者を志した人もいたかもしれない。俺はもうその頃SFの人だったので、そちらの観点からとても興味深く見たことを覚えている。また彼も参加した地球外知的生命体探査を行うSETI プロジェクトはそのうちSETI@homeという形で、アレシボ天文台が集めた宇宙から届く電波を自宅のPCの空き時間を使って解析するものが実施された。俺も参加しましたよ。随分回したなぁ。
そのカール・セーガンが原作の今作は宇宙人とのコンタクトを描いたもので、SETI プロジェクトで発見された電波から取り出された設計図を使って異世界へと旅立つというもの。その中には政治的な介入があったり、宗教的な対立があったりしながらも、人類は次のフェイズへと移る最初の一歩を踏み出したのだ!と静かに伝える作品。グレイもリトルグリーンマンも出てこないしある意味地味だけど、それが返ってリアルさを感じさせるものになっている。少なくとも「未知との遭遇」のラストシーンよりはこっちの方がいい。(笑)
いつの世も科学は政治の犠牲になって(いつかの「事業仕分け」なんていう愚行もありましたねぇ)いて、しかも宗教からも攻撃される存在。でもやはり物事は実証することでしか真実を得られないのだから、科学がそうあることを止めることはできない。そして確率で言えばこの宇宙に人類以外の生命体がいて、そのうちの数百万が知性を持っているだろうことは否定しえないことのはずだ。カール・セーガンもそれを信じ、ずっと研究を続けたけれど、この映画を見ることなく死去したのはとても残念なことだ。20年の歳月を経て、合掌。
主演はジョディ・フォスター。一番いい時期ですね、凛々しく、美しい。共演はマシュー・マコノヒー。そーか、出てたのか。若ーい。この映画で神学者だった彼が20年のときを経て「インターステラー」で五次元の存在とコンタクトを果たすかと思うとそれもまた感慨深い。他にはジェームズ・ウッズにトム・スケリット、ジョン・ハート。監督はなんとロバート・ゼメキスだったのかー。やっぱりSF撮る人はずっとSF畑なんだなー。
ああ、いい映画だった。
恐怖ノ黒鉄扉
原題:”Los Inocentes”(2013)
Wowowでやってたスペイン産ホラー映画はあれこれある映画の寄せ集め。65分でお手頃なサイズなのは認めよう。(笑)
まぁ基本的には「13日の金曜日」だと思ってれば間違いない。原題の「Los Inocentes」はスペインの「無邪気な子供たちの日」(12/28)のことだそーだし。まーそんな感じで始まったものが、途中でモキュメンタリー風になったり、最後は一工夫あったりするものの、まぁどこかで見たお話だなーという程度で終わってしまう。で、いろいろ調べてみるとなんと監督が12人!どーりで途中作風が変わると思ったわ。爆笑したシーンもありましたけどねー。(^-^;)
まぁそんな作品なので、Wowowでたまたま見かけた人、午後ローでやってたら見てみましょう。
青天の霹靂
公式サイト(なし)DVDとか出てくるんだから残しとこうぜー。
劇団ひとり 原作、脚本、監督の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。泣かせる人情物ですな。この手のお話には形があって、ほぼその通りに作ってあるので安心して見れます。あ、最後だけひねってあったなぁ。でもあれ、いらない気もするなぁ。
見ていてふと、今「男はつらいよ」を作るなら大泉洋でいいんじゃないかと思った。北海道の人だけどなかなか人情物もできるし、かっこよくないところがポイントか。まぁ寅さんは昭和の人のためのコンテンツということであれば、今後作られることはないのかもしれないけど。
恋しくて
原題:”Some Kind of Wonderful”(1987)
そして20本目はなんと28年も前なのかこの映画、ジョン・ヒューズ製作の80年代らしい青春映画。高校ではみ出し者なキースが学年一の美女 アマンダに恋をする。彼の親友はトムボーイなワッツ。彼女にアマンダのことをいろいろ相談するが、実はワッツはキースのことが……。という、まぁ青春ね!って今なら言えるよーな映画です。
俺はこの映画が好きでねぇ……。(遠い目)87年てことは20歳、多感なお年頃ですよ。w 今見ると当時のお約束的な作りだし、展開もアレなんだけど、自分もいろいろはみ出してた気がするあの頃に見た映画だけに、響くものがあったんだろーな。
主演のエリック・ストルツはこの映画以外ではパッとしないままだけど、彼が有名になったのは他ならぬ「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のマーティになる「はず」だったという事実。6週間撮って下されてしまったというのはあまりにかわいそう。ま、でもマーティ役はマイケル・Jの方が似合ってたけどね。w 背が高くてカッコ良すぎたんでしょうな。トムボーイのワッツにはメアリー・スチューワート・マスターソン。このときの彼女はとてもいい。しかし彼女もその後の活動はイマイチ。ずいぶん見てない気がします。そしてマドンナ役のアマンダ・ジョーンズにはリー・トンプソン。61年生まれなのでこの映画のときにはもう26歳とかなんですな(舞台はハイスクール)。もちろん彼女は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ですでに人気者だったわけで、奇しくもこんなところでエリックと共演を果たすことになろうとは。でも俺的にはメアリーの方が全然好きだった。俺がショートカットで飾らない、綺麗な子が好きなのは昔から変わらないんだなぁというのがとてもよく分かりますな。(笑)
まぁそんなわけで、当時の青春映画は当時のことをいろいろと思い出すよねって話でした。Wowowさんありがとう。