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Runnin' Wild

Archive for 1月, 2016

このところ見た「自宅で映画」のまとめ 2016 その2

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今回はとてつもない収穫があったー♪ やはり古典に学ぶことは大切だ。

lost_time.jpgエイリアン・インセプション

原題:”Lost Time”(2014)

IMDbでも滅多にお目にかからない評価「2.8」という低得点のSFスリラー。見れば確かにこりゃ2.8で納得!な出来で。エイリアン・アブダクションものなのか、多次元の話なのか、結局ラストはどーなったのかもイマイチよくわらない。なんかイメージっぽいシーン多いし、怖いのは登場人物の、いや主人公の顔ばかりという。(笑)いやぁ、ひどいなー。どこを褒めようかと悩む話も珍しい。

ストーリー的に最初からエイリアンに誘拐された!しかないので膨らませようがないということかもしれないが、膨らませられないのはこの解説文というか感想というかも同じです。

そうだ、寝ないで見た俺が偉い!(馬鹿)

the-changeling-movie-poster-1980-1020194171.jpgチェンジリング

原題:”The Changeling”(1980)

数年前、どこを探してもなかったこの映画、久しぶりに色々調べたら2014年にDVDが発売になったそーで、discasでレンタルできるよーになってた!アンジーが数年前にやってたのとは違う、オカルトホラー映画の傑作です。最初に見たのは多分高校の頃で、姉の人と一緒にすごい映画があったもんだと喜んだ記憶が。実際、姉の人はBlu-rayを購入した模様。

実はこの映画が公開された1980年は「13日の金曜日」が公開された年でもある。この頃からホラー映画はスプラッターという過激な描写が目立つようになり、それまでの伝統的なものとは違う手法へ走っていくのだけれど、この映画はクラシックなオカルト映画の典型で血が吹き飛ぶとかそんな描写はほとんど出てこない。どちらかというとジャパンホラーのような「空間が怖い」的演出。ああ、こうして考えると初期ジャパンホラーってクラシカルだったからこそ怖かったのかもしれない。つまり怖さとは特殊メイクやSFXに依存しないということであるよと。カーペンターの「ハロウィン」も同じ。あれほど怖い映画を俺は未だ知らない。

とにかく、オカルトホラーの基本をしっかり押さえた名作。……まぁ最近の映画を見てる人には刺激が足りないかもね。

before_i_go.jpgリピーテッド

原題:”Before I Go to Sleep”(2014)

実はシナリオ的にはいろいろ破綻してる気がするんだけど、まぁスリラー映画としてはそれなりに良くできてるかなぁと。約1日しか記憶が持たず、寝てしまうと前日の記憶を全て失って二十数年前のものしか残っていない女性のお話。

ニコール・キッドマンが好きかどうかと言われると、実はあんなに綺麗な人なのに俺は好きじゃないのね。(笑)デカい女(180cm)でトム・クルーズよりデカかったよなぁとか(離婚の原因はそれかっ!<違います)、グレース・ケリーとかイングリッド・バーグマンとかになりたいんだろーなーって気持ちはわかるけどちょっと違うなぁとか。あ、でも「パディントン」のCMで「ミッション・インポッシブル」やってるのは面白い。w もうちょっと肩の力を抜いてもいい気がする人。「私すごいの!」ってのが強いイメージがある。

他のキャストにはコリン・ファース、マーク・ストロング。この人が出てるんでなんだか「記憶探偵」を思い出しました。スコットフリーのロゴがあるのは、製作総指揮がリドリー・スコットだからなんですね。

chrysalis.jpgインストーラー

原題:”Chrysalis” (2007)

近未来SFサスペンス・アクションというフランス映画。「エイリアン・インセプション」よりは3倍くらいは面白い。(笑)ただ映画のタイトルとかのせいで始まって20分でネタが割れてしまうのはどーかと思う。

設定は2025年のパリ。近未来ものはやはり未来デバイスが面白い。遠隔操作手術装置とか、ユーロポールの車が全部EV車、しかもロゴからしてルノーの車だったり。あと10年でこのくらい進むだろうかね。もうちょっとかかりそうな気もするけど。そしてここでも警察は腐敗している。まぁフランス警察だしな、仕方ないよな。
#日本でも変わらないかもしれないけど

まぁそれなりには見れる映画です。午後ローレベルだけど。(笑)

legend-of-hell-house-poster-154537183.jpgヘルハウス

原題:”The Legend of Hell House” (1973)

そしてこの映画は、おそらく俺が記憶する中では初めて見たオカルトホラー映画(ドラキュラ映画を除く)。この映画と「吸血の群れ」(原題:”Frogs”(1972))が俺のホラーの原点と言って差し支えないでしょう。ま、「吸血の群れ」はどちらかと言うとトラウマの源か。あの映画で俺はヒルが怖くなって、おかげで「スタンド・バイ・ミー」はどーしても好きになれません。

40年以上前の映画だというのにやっぱり怖かった。ヘルハウスと呼ばれる幽霊屋敷に乗り込む物理学者とその妻、霊媒二人がその原因を解明するという内容は今でも十分に通用するんじゃなかろうか。もちろん科学的考証はともかくとしてね。正にオカルトホラーの基準はここにあると言っていい。

原作者で脚本も書いているリチャード・マシスンはSF、ホラー作家として、脚本家としても有名な人。スピルバーグの出世作「激突!」の原作・脚本がこの人と言えばわかっていただけるだろうか。あるいは2007年にウィル・スミスが主演した「アイ・アム・レジェンド」。「ある日どこかで」もこの人。ヒュー・ジャックマンの「リアル・スティール」も……。ああ、凄い人ですなぁ。原作本は絶版になってて探してるんだけどまずプレミア付きでしか見つからない。誰か持ってたら貸してください。

ああ、しかし世界にはどれだけの映画が溢れていることだろうとつくづく思う今日この頃であることよ。

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1月 28th, 2016 at 1:15 pm

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白鯨との闘い

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in_the_heart_of_the_sea.jpg

In the Heart of the Sea

邦題を見て予告編を見て「あの白鯨の話か!」と思って観に行くと、「ライフ・オブ・パイ」を見せられるという、もう邦題が失敗な典型例ですかね。

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1月 27th, 2016 at 2:06 am

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デス・ノート

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let_us_pray.jpg

原題:”Let Us Pray

未公開作品ばかりを集めた「未体験ゾーンの映画たち 2016」という、要するにB〜C級のマイナー作品が集まった映画祭が年明けからヒューマントラストシネマ渋谷で開催中。てことでその中から1本目はブリュッセル国際ファンタスティック映画祭でグランプリを取ったというイギリス・アイルランド合作映画。邦題のつけ方が安易すぎです。

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1月 13th, 2016 at 12:30 am

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このところ見た「自宅で映画」のまとめ 2016 その1

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てことで今年もビデオを見始めましたよと。

the_family.jpgマラヴィータ

原題:”The Family”(2013)

芸達者なことは人一倍、なデ・ニーロがミシェル・ファイファーと夫婦で登場するクライムサスペンス・コメディ。でもまぁやっぱりこの手のマフィアっぽい役、よく似合いますな。しかもバットで人を殴るシーンで「アル・カポネは……」なんて、「アンタッチャブル」のあのシーンを思い出すじゃありませんか。

製作総指揮にスコセッシが入っていて、彼の「グッドフェローズ」を笑い飛ばすシーンもあったりして、でも監督はリュック・ベッソンなのよね(という彼もそもそもプロデュースだけの予定が監督が見つからず……まぁデ・ニーロ相手にするのは並の監督じゃ逃げ出しそうですわな)。他のキャストには「Glee」のクイン役だったダイアナ・エイグロンも。当時「Glee」シリーズを抜けてこっちに参加してたわけですね。

新しい年を始めるには軽ーく笑い飛ばせていい映画。

predestination.jpg

プリデスティネーション

原題:”Predestination”(2014)

WOWOW着けたらやっててそのまま最後まで。ああ、相変わらず難しい。(笑)

まぁタイムパラドックス物で、主要人物がほぼ全部自分ていうのがこの映画のネタバレなんだけど。そりゃいかにもハインラインらしいですよねーと「夏への扉」が愛読書の俺は思うわけだ。つまり同じ自分が何度も何度も同じ時間を繰り返していて、その都度出てくるフォームが違うので混乱するんだけど、それを止める方法ってのは実は自分自身を消し去るしかないんだよね。ま、それができないから、ジェーン/ジョンはまた同じ輪の中に戻っていくという。……自分が決断するしかないんだけどな。

サラ・スノークの出演した「スティーヴ・ジョブズ」はもうすぐ。さてどーなるんですかね。

otokonoissyo.jpg 娚の一生

公式サイト(2015)

漫画原作の映画は「枯れ専」な人向け?の恋愛映画。しかーし、原作は途中で投げ出しちゃったんだよね、あまりにも51歳 海江田の言動が気持ち悪くて。何がダメって、まぁ百歩譲って自分の愛した人の孫を好きになるっていうのは許そう(いや、許せないがw)。でも相手の気持ちをあまり考えずに、「鍵をもらったから」という理由で独身女性と同じ家の敷地内に住み、晩ご飯と洗濯をしてもらう生活ってまず考えられない。海江田は愛され方をあまりわかってないから、人の愛し方も距離感もわからないんだろうけど、つぐみじゃなかったら最初の日に警察呼ばれて終わってる話だよなーと。(笑)

主演は榮倉奈々と豊川悦司。俺は個人的にはトヨエツの何考えてるのかよーわからんよーな大人(もう十分大人だというのは言わない約束)になるのが目標なんだけど(笑)、あの色気はどーやっても出てこないなぁ。それこそ「距離感」の問題なのか。

collider.jpgタイムリーパーズ

原題:”Collider”(2013)

WOWOWでやってなければ決して見ないだろうB級映画シリーズ、今回はポルトガル・アイルランド合作のSF?ホラー?映画なんだけど、まぁこの手の映画によくありがちな「テーマを幾つか混ぜて大風呂敷を広げたはいいが、たたみ方がわからなくなって最後はどかーん」という展開です。(笑)いや、タイムトラベラーものなんだったらその設定活かして、タイム・パラドックス展開にしなくてどーするよとか(つまりタイムトラベルしただけw)思うわけで。前日に「プリデスティネーション」なんていうハードなタイムパラドックスものを見てるだけに、とっても拍子抜け。でもそこを求めちゃいけないんですよ、この手の映画に。

まーそんな感じなので、テレ東の午後のロードショーあたりで掛かってても見なくていいです。(マテ

snitch.jpgオーバードライブ

原題:”Snitch”(2013)

今や世界一稼ぐハゲ(失礼)になってしまったドゥエイン”The Rock”ジョンソンの実話に基づくクライム・アクション。といってもアクションシーンは少なめ。

まず法律がひどい。確かに「中身がヤクだと知ってて受け取り、開けた」のは罪だが、それを理由に初犯でも懲役20年とか。しかもそれで友達を売れば(その際実際にやってるかどーかに関係なく)大きく減刑されるって。自分だけ良ければいいという世の中か。

そして実話だとすれば、協力した男はあまりにも無謀。組織はアタマのどこを潰したってまだ上がいるし、そもそもムショに入ったって普通に生活してく奴等の次の目標は、当然裏切り者の粛清。一生証人保護プログラムで生きていくのかと。ま、きっと元になった話は違うんだろーけどね。

もっとしっかりアクションシーンが見たかったなぁ。ロック様使ってる意味があまりない感じ。

てことでまずは最初の5本。

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1月 11th, 2016 at 12:05 am

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クリムゾン・ピーク

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crimson_peak.jpg

原題:”Crimson Peak

今年の劇場一本目はデル・トロのホラー。今年はホラー映画を映画館で笑い飛ばしながら観れるようになりたい(どーも最近お話にはまり込んでしまって逆に怖すぎて観れないの)という願いを込めて。(笑)

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1月 10th, 2016 at 2:48 am

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2015年 映画総括

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えーと、あけましておめでとうございます(遅)。

昨日地元から帰宅し、今朝は全然起きられず。ああ、年取りましたね。結局年末あと4本のビデオも見れなかったし、まだ今年最初の一本に行ってないし。まとにかく、今年も映画はしっかり観ようと思います。

ということで遅ればせながら2015年の総括。劇場で観たのは73本。俺、頑張った!(笑)去年はいろいろな続編が公開される年でしたね。シリーズ物がある程度の客数を見込めるという点で作りやすいのはわかるけど、もう少ししっかりした映画が欲しいなと思ったのは事実。ま、2015年のベストもシリーズ物なんだけどさ。

ベストムービー「マッドマックス 怒りのデスロード

まー、この映画はやっぱりすごいとしか言いようがない。実際、やってることは「捕まって、逃げて、戻ってくる」だけなのに(笑)、その間に見るべきところがいーっぱいある。いくつもの美しいシーン、ただただ狂ってる改造車とか登場人物とか。でもそれらすべてが素晴らしい「絵」になっていて惚れ惚れする。

そしてこの映画を70を過ぎて撮れるジョージ・ミラーという人の才能。というかこの年になってよーやく彼の思い描いたビジュアルに技術が追いついたんだなーというのも実感できる。去年のベスト「インターステラー」の対極にある映画(笑)なんだけど、そんなことどーでも良くなって(=アタマが悪くなる?w)、ウォーボーイズと一緒に「V8!V8!」と叫びます。

このところ「ベスト」は決めてこなかったけど、今年ははっきりとこれがベストだと言い切ります。今度爆音上映があったら何はともあれ行くことにする!

すでにビデオも発売&配信中。見ていない人はとりあえず見て、一緒に「V8!」叫ぶぞっ!(バカw)

セッション

この映画の「指導」を日本では今「いじめ」と言っていて、というかそれは常に受け手側がその行為をどんな風に捉えたかによる。トップになるということは、特に勉強とかそんなんでなく、自分のセンスでトップになるということはこーいうこと。それが我慢できなくなった子が増えたから、教師によるいじめとか体罰って話になる……。

とはいえこの映画の本質はそんなところじゃなくて、その厳しい「指導」の中から生まれる「天才の狂気」をどう感じるかどーかという点。二人のバトルから生まれる音楽はまさに素晴らしくて、何をしてもそれを生み出したものの勝ちなんだなぁと。

マイルズ・テラー、この映画から一気に登っていくかと思ったのに「ファンタステック・フォー」で思わぬケチがつき。2016年はすでに3本の映画が完成していて、残り2本も製作中。J.K.シモンズもTVシリーズ、映画とあちこちで奮闘中です。

図書館戦争 THE LAST MISSION

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邦画の中では個人的な感情も含めて一番良かった映画。まぁ原作に対する思い入れが深いってこともあるんだろうけど、アクションシーンはよく頑張ってたしね。特に岡田くん、もうジャニーズって枠外すべきなんじゃね?というか、昔の華奢な頃とは比べるべくもない凄い筋肉ですね。

もし見るならシリーズ通して見返して欲しいし、できることなら原作も読んでみるともっと理解が深まると思う。何より図書隊が命をかけて守っている自由とは、自分たちにとってどれほど大切なものなのかを実感してもらいたい。そしてもしそんな日が来たら、自分たちも声を上げて立ち上がるべきなのだということを知ってもらいたいなと。

キングスマン

kingsman.jpg

今年はスパイ映画の当たり年というか、スパイ映画ばっかりだったわけだけど、俺はこれが一番好きかも。まぁマシュー・ヴォーン(「キック・アス」)の映画のタッチが好きなんだと言われればその通りかもしれません。

「007 スペクター」が超真面目なスパイ映画になったことで失ったものはこの映画の中にあると言ってもいい。つまり昔のボンド映画が好きだった人ならこの映画は絶対好き、というか娯楽映画なんだから楽しんで見なきゃ!って感じですよ。

すでに続編の製作もスタートしていて2017年公開予定。楽しみですな。

ワイルド・スピード SKY MISSION

furious7.jpg

作品の出来がどーのというより、もうただ悲しくて泣いてしまうのですよ。

アクションは派手にぶちかまして、ハゲも大集合してシリーズ的には大盛り上がりなのに、あの人がいないというのはとても悲しい。「家族」と言っていい人たちが、ポール・ウォーカーを喪った悲しみが映画の中から痛いほど伝わってくる。そして俺は彼が好きだったので、シリーズの続きは見ないかもしれないくらい、やっぱり喪失感は強い。

ラストシーン見るとまた泣いちゃうだろうなぁ。それほどあのシーンの印象は強くて。ああ、合掌。

他には「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」も「チャッピー」も良かった。台湾映画の「百日草」も良かったなぁ(主演のカリーナ・ラムは台湾のアカデミー賞である金馬奨で主演女優賞も獲得)。

そして栄えある(笑)最低映画は。

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」「進撃の巨人 エンド オブ ザ ワールド

2本まとめてもどーやっても、何を見ても「ダメ」。ハンジの石原さとみとサシャの桜庭ななみの「イモ」しか記憶に残らない映画。というかTVのウルトラマンを見ているよーな格闘シーンとかは「記憶に残したくない」と拒否してるのかもしれない。(笑)

本当に「シン・ゴジラ」が心配ですよ。庵野総監督は果たしてどこまでダメ出しできるかなぁ。昔のゴジラへのオマージュならいらないからね!俺たちは新しい時代のゴジラが見たいんだ。「ゴジラは着ぐるみだからここにたるみがないと」とか言わないよーに。

あとは「ファンタスティック・フォー」(シリーズ予定がキャンセルされたという噂も?)と「劇場霊」のダメ加減が光ります。中田秀夫監督はどーしてしまったのか。あんなつまらない映画を作ってしまうとは。やっぱり秋元に関わるとダメになるね。(それは言ってはいけない?)

ということで2016年はどれだけ映画観れるだろうなぁ。今年も頑張りますっ!

Written by ei

1月 5th, 2016 at 1:43 pm

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