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Runnin' Wild

iPhone対応サイトができるということ

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amazon_iphone.jpg AmazonがiPhoneに対応したということで話題になっている。アクセスしてみたらちゃんとログインまでできていて、趣味を見透かされたかのような(笑)本がずらっと並んでいる。外出先だとこれ見て過ごすだけでも楽しかろうなというか、ワンクリックなんて設定してた日には、月末のカード明細を見るのが怖いということになりそうでヤバい。
しかし各社はいろんな形で「iPhone対応」を謳い、実際にiPhoneに最適化されたレイアウトを準備し始めている。今までで一番高機能なフルブラウザを搭載したiPhoneに、わざわざ専用レイアウトを準備する必要があるんだろうか?

まず最初に言えることは、iPhoneのSafariはあくまでも普通のWebサイトを「見ることができる」ものであって、「使える」ものかどーかは別問題ということだ。実際、Safariはプラグインなどの対応をのぞいてどこのサイトでも表示することができる。しかしそれをちゃんとコントロールするためには拡大してボタンを押せるようにしたりする必要がある。それはユーザーにとっては「使える」サイトと言えるかどーかは疑問だ。この時点ではiPhoneのSafariはあくまでも「見ることができる」ものでしかなく、そこに商機はあまりない。
#もちろん見れるということも非常に重要なのだが ……

しかしiPhone対応サイトにすることで、iPhoneとSafariは企業にとって非常に魅力的なプラットフォームになる。整理されて高速化されたリッチなインターフェイス、同じコンテンツをレイアウトを変えるだけで見せられること、さらに必要なら詳しい情報にもアクセスできることなど、ユーザーに使いやすさをアピールできる。もしAmazonと楽天で今比べるなら、使いやすさで軍配の上がるAmazonでの買い物をする人が多いはずだ。そしてこの動きはiPhoneユーザーのトレンドになっていくだろう。
つまりiPhone対応サイトにするということは商売になるのだ。

そして面白いのはこーやって世界のサイトがiPhone対応で便利になったとき、同じWebkitを使っているフルブラウザ搭載機が同じサイトにアクセスしたくなるんじゃないかということだ。 それはiPhoneレイアウトのサイトがケータイの世界標準になるということを意味している。つまり、どーいうことかというと要は日本のi-modeみたいにケータイ専用サイトの世界標準ができ、その覇権をWebkitを持つアップルが握るということだ。実はアップルが狙ってるのはそこなんじゃないだろうか。日本がi-modeによって推し進め、世界に出そうとして失敗したものを、アップルはより良い技術で実現しようとしているのかもしれない。
#そーいやiPhone 3Gの販売奨励金システムだって日本発?w

iPhoneショックによって各社がタッチスクリーンケータイに変われば変わるほど、iPhone用サイトの需要は高くなるはずだ。こーして考えるとiPhoneは別にショーケースモデルとしてそこそこ売れてくれれば良いレベルで、それがつまりシェアの1%ということになる。本当の意味での「iPhoneショック」は、実はこれからやってくるWebサイトのiPhone対応の波なのかもしれない。

Written by ei

8月 29th, 2008 at 2:25 pm

Posted in Internet,iPhone

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