若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

ラスト・リベンジ

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原題:”Dying of the Light”(2014)

本国ではビデオ・オン・デマンドで配信されたっていうニコラスおじさんの愛国者スパイスリラー。「くたばれオバマ!」ってのは当時のタカ派は皆思ってたんだろーなー。

CIAのエージェント エヴァンはテロリストに拉致され、拷問されたが自分の正体を明かすことなく救出され、勲章も授与された。しかしその後22年の間、第一線に戻ることがないまま引退を言い渡され、ほぼ同時に、医者には治ることがない認知症と診断される。そんなとき、同僚のミルトンが、かつてエヴァンを拷問したバニールの消息を突き止める。

元々は「ドライヴ」のニコラス・ウィンディング・レフンが監督、主演ハリソン・フォードのはずだったのに監督が降板、脚本家のポール・シュレイダーが監督になり、主演がニコラスに変わり……とゴタゴタ。さらには監督が了承しないまま本編が再編集、音楽がつけられ、撮影したシーンもデジタル処理で置き換えられ、と散々な経緯を経てようやく完成したという曰くつきの映画。当初は注目されたらしいのに、結局ビデオ・オン・デマンドの配信だなんて。

でもまぁ作りはしっかりしてるし、ちゃんと映画(酷)。ただ内容的にはハリウッド的とは言えないよーなタカ派の主張が気になりますな。まー確かにCIAの弱体化とかテロ戦争がおかしくなってるとかはオバマ元大統領の責任という説はいっぱいあるけど、それでもあの人は上品だったからなぁ、誰かと比べて(そこに騙されてるという話もあるのかも)。少なくともノーベル平和賞を誇れるような活動ができたとは思わない。もっと色々なことが進んでよかったはずだ。

で、主演はニコラス・ケイジ。今回はちょっと髪があります。(マテ 毎年4〜6本撮ってて、ホント良く続くよねぇ。2017年現在は撮影中、完成含めて6本もある。同僚のミルトンには故アントン・イェルチン。この映画でもいい役やってて(ナマってなかった!w)、やっぱり残念な人を亡くしたなぁと思うことしきり。
監督はポール・シュレイダー。「タクシー・ドライバー」「レイジング・ブル」の脚本家の人なんですね。

言われてるほどには悪くない、でもラストはあんな風にならなくても良かった気がする。死にゆく者同士があんな形で命の奪い合いをする必要はなかったと思う。

Written by ei

2月 22nd, 2017 at 9:40 am

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