若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

ネオン・デーモン

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原題:”The Neon Demon

女は怖い、としか言いようがないなー。スリラー映画の域を超えて狂気のホラーへと突き進む。これで「ドライヴ」の方が特殊だったんだなーと(つまりあれはいい映画だったw)。

田舎からロスに出てきた女子高生のジェス。誰も知り合いがいない街でモデル事務所に飛び込み、契約することになる。著名なカメラマンやデザイナーのオーディションでも輝きを放つジェスには、他の人にはないスター性があった。しかし彼女の周りにはたくさんの危険が待ち構えていた。

ドライヴ」で家族への優しさと、それを守ろうとする男の美しい話を描いたニコラス・ウィンディング・レフン。しかし「オンリー・ゴッド」でカラオケを歌って犯罪者を殺す(笑)意味のわからない男の映画を撮り、いったいどーいう頭の中になってるんだろーと首を傾げたわけだが、今作でもやっぱり実はこの人狂ってるんじゃないかと思うよーな話になってる。特に後半。

前半は女の中に潜む美に対する想いー誰もが美しくなりたい、美しくありたい、そのためには整形だってする、なんだってできる……というものすごい執着心が描かれている。それは純朴に見える女子高生の中にさえあり、そして真の美に対する剥き出しの嫉妬心など、ああホントに女って怖いなーと思うわけですよ。

でも後半、一気におかしくなっていって、最後はもう狂気。美に対する飽くなき追求はついにそこまで行ってしまうのかと。ホラーですよ、あれは。思わずハンカチで口元を押さえてしまいました。(笑)

主演のジェスにはエル・ファニング。演技のできるモデルっぽい子を選んだのかもしれないけど、ホントのモデルさんと並べてしまうと身長とか足の長さとかが全然違ってて、この子が他のモデルよりも輝いている!と言われる理由がよくわからない。若さこそが最大の武器ということなのか。もっとモデル体型の良い子を選ぶべきだったかも。共演はジェナ・マローン、ベラ・ヒースコート、アビー・リー。そしてまたなんでお前そこでそんな役をしている、なキアヌ・リーブス。出てる必然性がまーったくないんですよー。(笑)
監督はニコラス・ウィンディング・レフン。原色反射な照明と画作りは今回も特徴的。次はなんとテレビシリーズを撮るとか。

華やかなモデル業界のお話かーとか、「ブラック・スワン」的な展開を期待して行くと吐きます。(マテ ホラーだと思って行こう。

Written by ei

1月 25th, 2017 at 9:22 am

Posted in Movies,Roadshow

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