2008年 映画総括
今年もやってきました映画総括。今年はDVDとかテレビとかがほとんどない年で、その理由は「自宅では座って映画見てる暇があったら仕事」という年だったと。(笑)映画館はほら、出かけちゃえばもう映画観るしかないわけでさ。ま、そのぶん去年よりはロードショーで見た映画は多くて33本。月3本弱ってとこですか。うーん、もう少し頑張りたい。
今年のベストはまぁ1と2は今年半ばで決まってしまっていて、あとをどーするかというところになっております。
1.ダークナイト
もう圧倒的。この映画の存在感はもう打ちのめされたというか、これほど人間を描いたヒーローモノを見たことがない。純粋な悪に対して、正義は時として正義を超える行いによって相手を打ち負かさねばならないというそのストーリー。そして狂人の名がもっともふさわしい、映画史上まれに見る悪の存在。映画を観ていて「怖い」と感じたのは久しぶりだった。それほどの役を演じた男、ヒース・レジャーはすでに亡い。次回作以降がどーなるのかも不安だが、やはり今年一番の映画と言って間違いないだろう。
2.ミスト
ダークナイトさえなければ今年一番だった、近年観た映画の中でもかなり好印象なのがこの映画。これもまた人間を描いているという点ではダークナイトと同じ。ただそれがとてつもない事象として起こっていて、それをちゃんと描いていることもまた絶望感(結局どーしようもないんだ)を募らせる。のちに聞いたところでは、例の改変されたラストを観たキングは監督のダラポンと一緒に手を叩いて喜んだそうで(笑)、つまり結局この人たちはよく似てるんだろう(=趣味が悪いw)という結論で。
3.おくりびと
ある意味ずるい、「生と死」をテーマにしてこーいう見せ方をするのは。でもまぁ堂々の邦画のトップでしょう。様式美とか日本人の死に対する考え方とか、それは裏返せば生に対する想いでもある。そーいうものをよく描いていた、泣ける映画。
4.僕らのミライへ逆回転
ある意味「ニューシネマ・パラダイス」へのオマージュ。 邦題はやっぱりなんとかして欲しいところ。映画を見てきた人ほどその製作映画の出来具合に腹を抱えて笑えるし、そこにあるのは映画への愛だ。みんな映画が好きなんだよねと。
5.バンテージ・ポイント
その手法の新しさにポイントをあげよう。でも1回使っちゃうともう使えない手なので……って俺同じコト書いてるな。(笑)でも評価するポイントはそこが全てなので、書くことが一緒になってしまうのも仕方のないところ。
6.ジャンパー
前半一番の期待作で、それなりに面白かったんだけど、まぁ今年はとにかく他に印象的な映画がありすぎた。これには2、3がある予定のようなので、そちらでの巻き返しを期待したいところ。いや、アクションものとして観ても十分面白いので、原理はともかく楽しく見れる。
7.崖の上のポニョ
超解釈によって神映画に変わった一本。(笑)いや、ふつーに完成度も高くて、俺の実家の近く鞆の浦が舞台とあっていろいろ感情移入もできた映画なんだけど、やっぱりこの映画解釈の凄さにはびっくりさせられたというか。この解釈のスレはぜひお読みくださいませ。
8.デトロイト・メタル・シティ
案外良かったのは原作の力……じゃないよな、どう考えても。(笑)でもクラウザーさんがある意味かっこよいので許す。(笑)松ケンの力なのかなぁ。
9.クローバーフィールド -HAKAISHA-
怪獣モノ好きなのでやっぱりいれときます。これ、怪獣そのものが一切出てこなくても(姿を見せなくても)成立する映画なんだけどね。舞台として怪獣蹂躙というのはまぁアリかと。
10本挙げられないなぁ。(^-^; 今年は1と2だけでいいと実は思っていて(笑)、それほどまでにこの上位2本は圧倒的だった。他にもヒーローモノはいっぱい公開されたけど、どれもそのときは楽しいんだがやっぱりもうひとつだった。あと劇場公開で観てる映画が多いためか、あまり悪い印象の映画がない(というか最低〜って映画がなかった)のも今年。ま、印象に残ってない映画もあるにはあるけど。w
さて来年はどーなるでしょうね。DVDで見るのをもう少し増やしたいかもなぁ。