デトロイト・メタル・シティ
案外音楽がしっかりしていてびっくり。でも公式サイトが重すぎてがっかり。(笑)いまどき開くのに1分以上かかるサイトなんて誰が見に来るんだ?
根岸祟一は大学進学と同時に東京に出てきて、「おしゃれ」な生活、おしゃれな音楽を目指していた。同じ軽音楽部の相川さんに背中を押されるように、デモテープを持ち込んだ先はなぜかデスレコーズ。そして大学卒業後、根岸はなぜか自分がま〜ったく目指していないデスメタルバンド、デトロイト・メタル・シティのボーカル「クラウザーさん」ことヨハネ・クラウザーII世として、ヘビメタバンドの頂点を目指していた!果たして根岸は自分の安住の地を手に入れられるのか?
実は設定ほぼこれだけ(笑)の原作、しかし結構人気もあってすでに6巻発売中。4巻まで消化していったらほぼ内容も同じ(というかシチュエーションなんかは同じ)で、ふつーに笑える映画になっている。まぁ何より凄いのは松山ケンイチのこの変貌ぶりなんだろうけど、音楽もちゃんとヘビメタ(コアな人たちにはハードロック止まりとも言われているようだけど)で、聴ける楽曲に仕上がっている。ま、原作読んでる人にとってはあの歌がそのまま再現されていることに意味があるかもしれない。
主演は松山ケンイチ。Lのときのあの姿も非常に驚いた(最初に出てきたときのイメージはまさにLだったから。それに対してあのライトの藤原竜也のイメージの違うことといったら……はっきり言って藤原竜也だから見ませんでした)けど、今回もぴったり役にはまっている。おしゃれ系なときとクラウザーさんのときのギャップがこの映画の一番の楽しみだろう。相川さん役には加藤ローザ。他に松雪泰子とか宮崎美子とか。
監督は李 闘士男。
ま、何かを考えて見るんじゃなくてただ笑いにいけばいいのだと思う。D.M.Cがリアルにデビューしないのは、この映画はこれっきりという予定なのかもねぇ。