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Runnin' Wild

僕らのミライへ逆回転

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原題:”Be Kind Rewind

これぞ映画に対する愛だ。うん。皆、映画が大好きなんだよね。

小さな街の潰れかけたレンタルビデオ店。この時代に置いてあるのはVHSばかり。店の立ち退きを迫られていながら、店長は旅行に出ることになり、店員のマイクに店を任せる。そこにやってきたのは悪友のジェリー。彼のふとした行動がきっかけで店にあったすべてのビデオの映像が消えてしまった。客の要求に応えるために、店長の期待に応えるために、二人が考え出したのはなんと「自分たちでその映画を作ってしまえ」ということだった。最初に挑戦したのは「ゴースト・バスターズ」。しかしそれは思わぬ評判となって……。

最初のうちはこれ笑っていいのか悩むようなお馬鹿展開で(失礼)、さすがはジャック・ブラック……と思ってみてたんだけど、映画を撮り始めてからどんどん面白くなり(ゲートキーパーとキーマスターってアレかよ!って)、ラストシーンは拍手喝采。これは「ニューシネマ・パラダイス」のラストシーンに通じるモノがある……と感じるのは俺だけだろうかね。映画が好きな人が撮った映画だよなぁと。
内容としてはいろんな意味を含んでいる。映画のパロディはいいのかとか、著作権問題と一般の人たちの意識の違いとか、昨今の動画投稿サイトにも通じるものがあるではないか。(実はこの映画をきっかけにYouTubeにはパロディリメイク映画がたくさんアップされたんだとか)それでも皆映画が好きで、映画を観たい、映画を作りたいと思ってるんだよねと。 パロディだって好きだからこそ作ってる。低予算で「2001年 宇宙の旅」のあんなシーンをリメイクされちゃったら、そりゃあもう。(笑)そんな素直な感動を思い起こさせてくれるという点でも、この映画はいい映画なのだ。

主演はジャック・ブラックとモス・デフ。モス・デフは有名なラッパーですな。年老いた店長にはダニー・グローバー、ヒロインにはメロニー・ディアス。この彼女、決して美人ではないんだけど笑顔がとてもステキ。他にもシガニー・ウィバーがゲート・キーパー……じゃないけどまぁそれに近い役(たぶん違う)で出ていたり。
監督・脚本はあの「エターナル・サンシャイン」を撮ったミシェル・ゴンドリー。 この人、要は変わった人なんだろうなと。(笑)

このタイトルはどーいう意味(まぁお店の名前なんだけど、でもどーいう意味?)で、邦題はなんでこんな意味のなさそうな言葉なのかがよくわからないんだが(笑)、まぁとりあえず映画好きは観て損なし。ラストシーンで一緒になって拍手したいね。

Written by ei

11月 2nd, 2008 at 11:10 pm

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2 Responses to '僕らのミライへ逆回転'

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  1. 現代の意味ですが、VHSレンタル時代の習慣だった「巻き戻して返却して下さい」だそうで、これ、ローカルタイトルもこの意味に近いのを付けないと、映画の印象まで変えちゃってる気がします。
    まあ、まんま付けるのを躊躇するのも配給として分かる気はしますが、それにしても今の邦題はないだろう、と。あまりに意味不明。

    t0mori

    23 11月 08 at 0:01:08

  2. あー、やっぱりそーいう意味なんですね。素直に「ビー・カインド・リワインド」にしちゃえばいいのに。絶対誤解してる人が多そうな気がします。
    でも監督の味が出てていい映画でした。この人とはお友達になれそうな気がする。(笑)

    ei

    23 11月 08 at 13:58:20

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