7notes
惜しい。あ、でも確かにこれまでの手書きノートよりは格段に使いやすい。次の進化に期待したいところなのだ。
先週登場したiPadアプリ「7notes」は、あのジャストシステムの創業者 浮川氏が新たに起こした株式会社MetaMoJiの新製品(このへんの記事参照)。ポイントは手書き文字を変換する交ぜ書き変換入力などを持つ「MAZEC」というシステムだ。手書きを手書きのまま保存することもできるし、テキストに変換したり、ひらがなを書いて漢字に変換してテキストにすることができる。この精度がかなり高い。ひとつのユニットにテキストと手書きを混在させることもできる。かなり直感的に使いやすい。
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#ちょいと字が汚いのはスタイラスペン使ってないのもあり……。ま、字は綺麗な方じゃないので許してください。
テキストやイメージ、Webなどの各部分は「ユニット」と呼ばれる単位で貼り付けて、自由に配置して編集できる。空白から作成する場合はカラムを付けることができるし、ドキュメントスタイルというテンプレートを持っていて、トラベルノートやアイデアノートなどを利用可能。自分でもスタイルを増やすことができる。
またクラウドサーバを持っていて、アカウントを作ってそこにデータを保存できる。ネットが繋がっていないところではローカルモードでも利用できる。なかなか至れり尽くせり。
これまで打ち合わせなどでiPadを使おうと思っても、結局キーボードの入力速度にかなわないので、iPadノート(紙製です)を使ってることが多かったんだが、これなら打ち合わせに使えるレベル。
まず反応速度が鈍い。 ボタンをタップして一瞬待たされる感じがするのは、次世代iPadの性能が必要ということだろうか。もう少し気持ちよく、さらに直感的に使えるものにするためにはその辺をチューニングすべきだと思う。あとユニットを消すなどの操作ボタンはユニットそのものにアイコンを付けたりした方がいい。これらも含めてUIの整理が必要。
一番不満なのは手描きイラストユニットがないこと。ここは日本語入力システムを考える浮川氏らしいところなのかもしれないが、実は一番手描きできて欲しいのは図示したい部分だと思うのだ。 確かに日本語を「書ける」ことは重要だが、組織図とかデータベースのレイアウト見本など図で描き示したいときなどに、いちいちパーツを並べてたのでは打ち合わせでは間に合わない。この部分こそ「手描き」できるべきで、それはたぶんイラストユニットなどを付けるだけで実現できそうな気がする。つまり左の画像のよーな図示できる部分をさくっと描けるようにしたいのだ。
#これはAdobe Ideasを使って描いたものを貼り付けてある
マルチタスクには対応しているので切り替えて使うという手もあるが、やはり7notes内で完結できて欲しい。これはバージョンアップ時にぜひとも追加して欲しい部分だ。
ということでかなり使えるアプリだが、バージョンアップでさらに使えるアプリになることを期待したい。とりあえずスタイラスペンを買ってこようっと。w