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Runnin' Wild

このところ見た「自宅で映画」のまとめ 2016 その18

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朝も夜もなく、リビングに座って映画を見る……。ああ、至福の年末。( ꒪⌓꒪)

conjuring2.jpg死霊館 エンフィールド事件

原題:”The Conjuring 2”(2016

N.Y心霊捜査官」「死霊館」そして「アナベル 死霊館の人形」と続くエド&ロレイン・ウォーレン夫妻の関わるお話。この次に紹介する「悪魔の棲む家」が有名になったのもこの二人がTVで語ったから。

エンフィールド事件そのものは、世界で最も有名なポルターガイスト事件として有名で、2年以上にわたってその現象が起こり、記録されたものだそーな。多くのポルターガイスト現象は思春期の子供が起こす超常現象とも言われていて、この事件の家族のような11歳の少女が引き起こすものだそうだ。心霊的要因という説とどちらがより科学的か……まぁどちらも理解不能な話ではある。そしてこれらの現象はきっかけもなく突然止まるものと言われており、この事件も同じく突然止まったという。

映画としてはこの実話に、ウォーレン夫妻を絡ませて続編のようにしているが、この二人がエンフィールドに調査に赴いたかどうかはわからない。前作と同じなのは「現象が起こったことは事実」という点。その原因が何だったかなどはもちろんフィクションだ。

キャストはエドとロレインは「死霊館」と同じ、ヴェラ・ファーミガとパトリック・ウィルソン。そして監督はジェームズ・ワン。あとはまぁテキトーに。今、ジェームズ・ワンはオカルトホラー撮らせたら抜群ですな、安定感のある怖さです。こうなってくるとぜひアミティビル事件もやって欲しいけど、次回作はなんとDCエクステンデッド・ユニバースの”Aquaman”。

ちなみに「アナベル」の続編、”Annabelle 2”は来年8月公開に向けて鋭意製作中。

amityville.jpg悪魔の棲む家

原題:”The Amityville Horror”(1979)

ここはちゃんと押さえとこうと思ってリメイク版(2005年)を見始めたら、なんとライアン”デッドプール”レイノルズが主演で、しかも見てたことを思い出し。でもこんなところにクロエ”ヒットガール”モレッツが出てたなんてのは当時気が付かなかったなぁ(ってか「キック・アス」は2010年だ、知るはずもない)。

で、気を取り直してオリジナル版を見始めると(確認のため2005年版を流しながらこれを書いていたり。恐怖表現がかなり過激になってる以外は大きな違いはないか)、こっちの主演はジェームス・ブローリン……ってこの人、ジョシュ・ブローリンのお父さんだわ!そいつはびっくりだ。しかも息子はそっくり。w そして共演は、もう「スーパーマン」が公開されたあとのマーゴット・キダー。最近見ないけど、ちゃんとコンスタントにお仕事はしてるよーで。

実際のアミティビル事件は1975年で、映画はそのわずか4年後。まだまだ世間は事件について覚えてる時期だろうに、このタイミングでの映画化は確かに、のちに「営利目的の幽霊屋敷」話だったと言われても仕方のないところか。ま、実際にウォーレン夫妻が出向くのはこの事件のあとのこと。それも当時すでに心霊研究家として有名だった彼らに、自分たちがいた家が幽霊屋敷だったと宣伝してもらうためだったとも言われている。エドとロレインはこの家について、今でも本当の幽霊屋敷だったと語っている。また色々な経緯の末裁判になったため、ラッツ夫妻がポリグラフによる鑑定を受けることになったが、そこでも「嘘じゃない」と判定されている。そしてこの家で一家惨殺が起こったのは紛れもない事実。その原因が単に犯人の精神異常によるものなのか、それとも本当に家が殺せと命令したのかは永遠の謎なんだろう。

上の「エンフィールド事件」では、最初にこのアミティビル事件で鑑定したときの様子が出てきて、その怪異が元になっている……としております。「悪魔の仕業」というなら確かにその通りかもね。

saihatenite.jpgさいはてにて やさしい香りと待ちながら

公式サイト? (2015)

あの超映画批評が70点もつけてることに驚き。確かに映画の内容は悪くなかった。

石川県、奥能登のボロボロの舟屋に越してきた岬は舟屋を改装して焙煎珈琲の店を開く。舟屋の横には休業中の民宿。シングルマザーの絵里子と二人の子供が住んでいるが、中学しか出ていないという絵里子は子供を置いて街へ仕事に行くしか稼ぐ方法がなかった。

前半ではこれはダメな方向に進む話なのかなぁ、辛いのやだなぁと思ったんだけどギリギリのところで踏みとどまって、徐々に希望のある話に戻ってくる。これから先を考えるとまだまだ大変なことはあるのだろうけど、あの場所に共にいる「家族」は、これからも良い関係を築いていけそうな気がする。

主演は永作博美。相変わらず歳がわからない人ですね。絵里子には佐々木希。昔は大根なイメージだったけど、最近はちゃんと演技ができるようになったのねーと。他には永瀬正敏。酷い男でした。監督は台湾の姜秀瓊(チアン・ショウチョン)。ああ、「昨日的記憶」撮った人なのね。(持ってるw)

when_harry.jpg恋人たちの予感

原題:”When Harry Met Sally…”(1989)

28日未明に飛び込んできたキャリー・フィッシャーの訃報を聞いてがっくりと肩の力が抜け、「ドッペルゲンガーに出会っちゃったんだな」なんてことを思いながら、ちょうど恒例のシーズンなので彼女が出ている「恋人たちの予感」を英語字幕で。もうストーリーは頭に入ってるし、ちゃんと聞き取れるようになりたいし。あ、この映画は俺の生涯見た中のベスト2です。

この季節にこの映画を見るのはこの映画がちょうどホリデーシーズンの映画で、とてもほっこりした気持ちになれるから。しかもラブコメって女性のためのものと思ってる人が多いかもしれないけど、この映画は実は男性視点の映画だと思うんだよね。

聞くところによると監督のロブ・ライナーが離婚して、失意のどん底にある間に脚本家のノーラ・エフロンと話をした内容が元になっているとか。ああ、あんな風にあらゆることでウィットに富んだ受け答えができる男になりたいものだ。こんな恋愛したいよねぇ(って俺もあんな風に朴念仁だった頃がある気がする……今思うと想われていたのかしらなんていう。男って、自分の眼中ない人は恋愛対象として見ないだけなんだよね)。

キャリー・フィッシャーはサリーの親友 マリーの役で、ハリーに紹介したのにハリーの親友のジェスとくっつくという楽しい役を演じてます。相手が自分のために別れてくれないことなんてわかってる、と不倫の相手の話をいつもしてる人。「スター・ウォーズ」からは12年。いい歳の取り方をしてたのかなぁ。

せめて安らかに眠ってください。合掌。

yakusoku.jpg人生の約束

公式サイト(2016)

繋がることができなくなった自分たち現代人。東京に来てから、いや生まれた街を離れてから、自分が繋がることができるものはどこにもなくなってしまった。自分のルーツがあるはずなのに、今はどこにもそれがない。根無し草な自分を感じると、なんとも言えない気持ちになる。

この映画は「祭」を通して人と人とが繋がっていく様を描いた、日本らしい映画。新湊の曳山祭を題材に、病気で失ってしまった親友の想い、残された者たちの想い、そして自分が持っていた想い。そんな想いが一つにまとまっていく。そうか、祭りってこんな大事なことだったんだと離れてみて初めてわかる。

主演は竹野内豊。新興のIT企業のCEOという冷たく金で全て解決しようとする冷たい面と、会社を興したときの熱い想いを持っていた頃の一面を上手に出せる、味のあるいい役者になりましたねぇ。共演は江口洋介。すっかりおっさんですが、まぁ当然だ、同い年だ。(笑)他には優香、松坂桃李、小池栄子、西田敏行などかなり豪華な面々。そして国民的美少女コンテストでグランプリを取った高橋ひかるは、どちらかというと昭和の香りがする美少女でした。監督は石橋冠。

90本目まで。ゼェゼェ、さすがに疲れて来たぞ。( ꒪⌓꒪)

Written by ei

12月 28th, 2016 at 7:10 pm

Posted in DVD,Movies,TV

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