若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

ブラック・クランズマン

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原題:”BlacKkKlansman

黒人がKKKに入るって時点で人を食った話で、でもそれが実話ってところがなんともね。でもやっぱり政治色が強すぎて。

アメリカ中南部、コロラドスプリングスで黒人として初めて警官になったロンは、潜入捜査班に所属することに。ある日見た新聞の広告にある、クー・クラックス・クランの構成員募集の記事に応募。電話で白人になりすまし、同じく差別の対象であるユダヤ人で白人のフリップが集会に行くという手法でKKKに入会してしまう。

結局、日本人には彼らの差別意識がわからないということなのかもなぁと。いや、確かにかの国の人とか苦手ですけどね、別に反日じゃない人とか俺に牙を剥かない人、実害のない人を嫌うつもりはない。あーそーなのねーというだけ。そもそも自分に仇なす者を嫌うのは人種に関わらないのだから、誰だってそう考えるはず。でもアメリカには人種差別意識が根強く残っていて、それって奴隷として連れてきた人たちに対して自分たちがしたことを透かし見てしまうからなんじゃないかとか思ったりして。

そして世の中の多くは「被害者」の大きな声を正しいものとして聞いてしまうところがあるのもちょっと考えもの。日本とかの国の軋轢もそこから生じていると思う。事実や史実から見たら何が正しいのかを考えて、その上でお互いが「この件は終わり」にしないといけないんだけど、「日本は悪いことをしたよね?(してないけど)だから謝らないとね、手を差し伸べてあげないとね」という意識を植え付けて、それを笠に着て声高に主張する。ちょっとでも何かあると「差別だ!」と叫ぶ。最近ではそんな声が大きくなりすぎて、逆差別だったり配慮だったり忖度だったりが出てきているような。3人主演がいたら一人はカラードにしないと「ホワイトウォッシュ」って言われるとか、そーいうの違うと思う。

と、話が逸れましたね。今作はアメリカのそんな風潮、しかも最近の大統領の発言なんかも含めて批判してる部分があったりして、笑って観てても現実に引き戻されてしまう。右と左の過激な人たちの綱引きは、どこまでいっても平行線のまま。だからお互いに歩み寄ろうよ。

てことで主演はジョン・デヴィッド・ワシントン。なんとデンゼル・ワシントンの長男。似てねぇ、ちーとも気付かなかった。共演はアダム・“カイロ・レン”ドライバー。今回の飄々とした役はとても良く合ってる。他にはアレック・ボールドウィンやハリー・ベラフォンテなんかも出てます。
監督はスパイク・リー。「また白人と黒人が車に乗る映画にオスカーをとられた」と監督が言っててましたねぇ。

グリーンブック」と比べるなら、俺はあっちの方が好きだな。それは多分、お互いに歩み寄った結果が描かれた映画だから。その方が皆、幸せになれると思いませんか?

Written by ei

4月 12th, 2019 at 1:13 pm

Posted in Movies,Roadshow

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