スパイダーマン:スパイダーバース
原題:”Spider-Man: Into the Spider-Verse”
これは、「動くアメコミ」。そして何者でもない自分でもスーパーヒーローになれる!と自信を持てる物語。
高校生のマイルスは地元の高校を離れ、進学校に通っていたが、自分の居場所がないことに不満を持っていた。不満をぶつけるために壁絵を描いていたマイルスは、小さなクモに噛まれてしまう。その頃、スパイダーマンはキングピンとグリーン・ゴブリンが作った加速器によって異次元の扉を開こうとしているのを阻止しようとしていた。
スパイディといえば元々はアメコミ、俺が最初に知ってるのはアメリカのアニメ。ま、つまり先祖返り?っていってもお話の内容はもちろん全然違ってて、あっちのスパイダーマン、こっちのスパイダーグウェン……と、別々の世界のスパイディが集まって世界の危機を止めるという、少しずつ違う「スパイダーマンワールド」を一つにまとめるものになっている。確かにちょっとずつ違うスパイダーマンがいて(実は日本版スパイダーマンのレオパルドンも登場しているとか?)、でも彼らの合言葉は一つ、「大いなる力には大いなる責任が伴う」。そこさえブレなければ一緒にやってけるのよね。
そしてどんなに弱い者でも今はいじめられて辛い君でも、スパイダーマンになれる!と思わせるものが詰まっていて、全世界のティーンに力を与えて大ヒット。オスカーまで取ってしまった。ま、確かにストーリーは楽しいし、ところどころにアメコミ調の演出も見られて(効果音描いてあったりとか)面白い。そーか、アメコミのアニメ化はこうするべきだったんだという正解がそこにある。
アニメなので声の出演ですな。主人公にはシャメイク・ムーア、TVシリーズなどに登場しているようです。有名どころではヘイリー・スタインフェルド、ニコラス・ケイジ、リーヴ・シュレイバーにマハーシャラ・アリ、オスカー・アイザック、クリス・パインの名前も。そしてもちろん、スタン・リーも登場します。
監督はボブ・ペルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマン。ここでもマーベル方式が取られてるのかな。
「ヴェノム」のラストのアレがここに繋がってたのなー。そして今作ラストでもまだ次へ向けての布石が。ん、でもこの感じなら続きは見たいかも。