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Runnin' Wild

グッドナイト&グッドラック

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原題:”Good night,and Good Luck.”(2005)

現代の報道機関の人たちが見るべき映画。どのような立場にあっても「正義」を通すことがジャーナリストとしての矜持だと胸に刻んでもらいたいものだ。

1950年代前半、アメリカは赤狩りの嵐が吹き荒れていた。上院議員ジョセフ・マッカーシーによる共産党員の告発や攻撃はマスメディアを萎縮させ、多くのニュース番組や新聞がその乱行に目を瞑っていた。そんな中、CBSのエドワード・マローとそのチームは自分の番組「See it now」の中でマッカーシーに立ち向かっていた。

アメリカと赤狩りってのは避けて通れないテーマの一つなんだなぁと去年から観た幾つかの映画を思い出すなど。「ヘイル、シーザー!」と「トランボ」がそうだった。どちらも赤狩りをテーマにしてて、それをコミカルに描いたものだった。

現代の日本人である我々にとってこれらの歴史はほぼ知らないこと。でも実際に共産主義者だったという事実だけで公職を追われたり、活動の場を奪われた人たちはいたわけで、「自由の国 アメリカ」という看板は偽りのあるものと言わざるを得ないだろう。この映画で言われているように、どのような主義主張を持っていても、それを理由に職を奪われるべきではないはずだ。

この映画はそんな風潮の中で「正義」を確信して戦った男たちのお話で、実際に「See it now」の放送によってマッカーシーは失脚していくことになる。果たして今のマスメディアにこれだけの覚悟を持って報道を行なっている人たちがどれほどいるだろうか。「忖度」とか言ってる場合じゃないだろうし、そもそも忖度は政府側に対してだけ行われているわけじゃないだろうに。(なんでいつまでも森友問題だけでちゃんとした議論をしない野党を批判しない?政府が間違っているならそれを報道すればいいと思う。でも今の国会ではどこから見ても間違っているのは野党の方だ)

キャストも実に重厚で、主演はデヴィッド・ストラザーンを始めとして、ジョージ・クルーニー、ロバート・ダウニー・Jr、ジェフ・ダニエルズ、フランク・ランジェラなど渋い男たちがモノクロ映画の中で渋い演技を見せてくれます。そしてジョセフ・マッカーシーが写っているシーンは全て過去のアーカイブから集めたもの。テレビで弁護士に叱責される有名なシーンもまさに真実そのままに映し出されてます。
監督はこの映画が初監督作品だったジョージ・クルーニー。さすがリベラルの騎手。w 「ヘイル、シーザー!」に出てたのもこんな主張があるのかもしれないなぁ。

途中、途中で流れるジャズもまた素晴らしいなぁと思ってたら、ダイアン・リーヴスは48回のグラミー賞でベスト・ジャズ・ボーカル賞を取ってました。さもありなん。

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Written by ei

4月 24th, 2017 at 9:51 am

Posted in DVD,Movies

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