ザ・ヴァーチャリスト
原題:”Game Therapy”(2015)
イタリアいいなぁ、ゲームヲタクでもちょっとだけ勇気を出せば無理めの女の子と付き合えるようになるなんて。(いやこのゲームのポイントはそこじゃないw)
フランチェスコとジョバンニはゲームヲタク。学校ではいじめられ、ADHDだと言われて親に精神科医に連れて行かれる、現実世界に居場所がなくて、ゲームの世界に引きこもっていた。そんなときフランチェスコは、天才ゲームクリエイターが作ったゲームに隠されていたイースターエッグを見つけ出し、それが示す場所を突き止める。その場所には強力なコンピュータとたくさんのモニタ、ヘッドセットのある椅子。その装置はプレイヤーの脳を直接ゲームに接続し、ゲームを体感できる究極のVRゲームだった。フランチェスコはジョバンニを誘い、ゲーム攻略に乗り出す。
イタリアで作られたジュブナイル映画って感じで、まー高校生がゲームの中に入って実際に痛みを感じたり、命の危険を伴いながらもゲームも人生もクリアしていくというお話。なんか日本の漫画にあったよーな、こんな話。インしてるゲームが明らかに「アサシン・クリード」だったり「GTA」だったりするんだけど、そこをもっと突き詰めればもう少し盛り上がったんじゃないかと思うとちょっと残念。でもまー低予算なんだろうし、そこは言わない約束か。
兄ちゃんがオックスフォードだかを出てる秀才なのにヨガの講師やってて間抜けだったり、お母さんが離婚したあとレズビアンになってたりと破天荒なキャラ設定もなんだかなーと。でもゲームヲタクでADHDと診断されてて大学入試もままならない人が、目の前に座ってるすげーいい女を見つめてるだけで付き合えてあーんなことやこーんなことまでできてしまうなんて、イタリアってホントにいい国なんですね。俺もそこに生まれたかったわ!(マテ
てことでキャストはきっとどーでもよくて、ただそのいい女役のエリサ・ピアッツァだけ覚えとけばいいか……と思ったけどこの映画しか出てませんね。
監督はライアン・トラヴィス。
その怪しいヨガ講師の兄ちゃんとフランチェスコをいじめてた男と一緒に続編を作れるよーなきっかけだけは用意してあるけれど、果たしてどーなんでしょね。監督の履歴にはその後の活動は出ておりません。