ラ・ラ・ランド
原題:”La La Land”
我々にとっては、夢と希望に溢れ、貧乏でも誰かといれば幸せだった若き日々を思い出し、胸が痛くなる映画。果たして、アカデミー賞の行方は?
女優を目指して映画スタジオのカフェで働くミアと、ジャズピアニストでいつか自分の店を持ち、ジャズだけで生きて行きたいセブ。ハリウッドの街ですれ違いながら、いつしか出会い、恋に落ち、お互いの夢を語る二人。しかし二人の夢は普通にはかなわないことだった。
ミュージカルにありがちな夢のような恋愛話(予告編ではそう見える)かと言えば実はそうじゃなくて、誰もが若い頃に持っていた「夢」を追うために何を捨てるのかという話だったり、過去の苦い恋愛の思い出だったりして、色々胸が痛い。あのときのあの選択がもし違っていたら?と思わせるラストのとても美しい10分間は、「セッション」の最後の10分と同じで一気に引き込まれる。これは監督の力量というか、そこに力点置いてるよなーと。でもあのラストだからこそ、この映画はいい映画なのだ。
色々なミュージカルへのオマージュも含んだ、各シーンがそのまま舞台上で展開されているような全編。これはワンカットがそれぞれ長回しになっていることも理由の一つなのかもね。まー世界興行が終わってビデオ化して一通り稼いだら、とっととブロードウェイミュージカルにかけてほしい。実はキャスト的には主演の二人はそんなに歌えなくていい、踊れなくていい(笑)ものなので、名前の売れているキャスト(例えば映画スター)を配した舞台にすることも十分可能。フライングシーンもあるし、舞台的にも美味しい展開が期待できるという点でも実に完成されたパッケージになってると言えましょう。
当初はマイルズ・テラー(「セッション」の主人公の人ね)とエマ・”ハーマイオニー”ワトソンを主演に迎える予定だったという本作、結局はあの優男 ライアン・ゴズリングと、「スパイダーマン」以降は泣かず飛ばす(でも去年は活躍して今年のオスカーには「ハクソー・リッジ」でノミネート!)なアンドリュー・ガーフィールドとよーやく別れ、一人キャリアを伸ばし続けるエマ・ストーンに。目がでかい(そこかよ)。ライアンはこの映画のために3ヶ月ピアノを特訓、本編中のピアノは実際に自分で弾いてるそーな。
監督はデミアン・チャゼル、32歳の新進気鋭。なんでこの歳でこんな脚本が書けるのか、そして撮れるのか。アカデミー賞 監督賞の最年少記録は塗り替えられるのかにも注目です。
とにかくこの映画もラストの10分。そしてこのシーンの感じ方はどんな人生を歩んできたかで大きく変わるかもしれない。俺は本当に、胸が痛くて死にそうになって、もう一度死にに行こうか迷ってます。(笑)
二日続けて観にいってしまったw だって岡山でやってるドルビーアトモスが1週間限定だったしw
能天気なみんなハッピー!にしなかったのが先ず凄い。
あり得たかもしれない、やり直したい、こうあって欲しかった、過去。
あー、いっぱいありすぎて。
アカデミー賞の方はなんかエライことになってますがw
biomax
27 2月 17 at 18:25:17 edit_comment_link(__('Edit', 'sandbox'), ' ', ''); ?>
2日連続!凄いなぁ、俺ももう1回行こうか迷ってますが。w
とりあえずサントラを聴いて、いろんなシーンを思い出してます。男はロマンチスト、女はリアリストっていうかですねぇ……。(^-^;)
ei
27 2月 17 at 18:36:37 edit_comment_link(__('Edit', 'sandbox'), ' ', ''); ?>