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Runnin' Wild

シング・ストリート 未来へのうた

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原題:”Sing Street”(2016)

思い出すよねぇ、女の子にモテたくてギター弾いて歌ってた中学高校時代。年代的にもちょうど1985年と華やかな80年代ポップスですよ。

1985年のアイルランド ダブリンは大不況の渦中にあった。高校生のコナーは両親が経済的に苦しいため、私立から公立の荒んだ高校に転校させられることに。今までとは違う高校に戸惑うコナー。しかし高校の前の家にいつも立っている美しい女性 ラフィーナに魅せられ、「今度僕のバンドのMVに出ない?」と誘いをかける。そしてコナーはメンバーを集め、バンドを作って曲を書き始める。

中学のときも高校になっても音楽が好きで、中二のときにギターを買って歌い始めた。高校に入ってからもバンドを組んだり、ボーカルとしてハードロックもやったりしてた。でもふと思い出すと、中二のときに音楽に走ったのはこの映画の彼と同じように色々なことに悩んで(俺の場合は校内暴力)逃げたかったから。そしてもちろん女の子にはモテたいと思ったからだったなーと今になって思う。きっとあの頃バンドをやってた人たちは少なからずそんな気持ちを持ってたと思う。あのとき一緒になって歌った仲間は今でも友達。そして多分、ずーっと友達。

この映画はそんな多感で、ともすれば無謀とも思う高校時代を描いたとても良い映画。デュラン・デュランやホール&オーツ、ジェネシスといった80年代の曲とともに、彼らが歌うオリジナル曲もとっても80年代的でいい感じで、ついつい体を揺らして見てしまう。曲がこのへんのということは、実はターゲット層は我々世代なんだよね。

キャストは有名な人はほとんど出てなくて(そもそもアイルランドの俳優さんだから知らないってのもあるのかとかもとか思うけど)、なんせwikiにはリンクがないくらい。(笑)主演はフェルディア・ウォルシュ=ピーロ。ラフィーナにルーシー・ボイントンなど。ま、この映画の価値は出演者では決まらない。やっぱり音楽映画は曲が良ければOKなのだ。
脚本・制作・監督はジョン・カーニー。この映画の舞台、ダブリン生まれ。アイリッシュ・ロックグループでベースを弾いていたそーで、この映画はそんな彼の自伝的な作品だそーな。

あの頃、バンドやってた人なら見ると絶対いろんなことを思い出すはず。とてもいい映画です。サントラ買っちゃおうかなぁ。

Written by ei

1月 21st, 2017 at 9:39 am

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