若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

The Kids

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原題:”小孩”(TIFFサイト)

幼い「子供たち」の恋はあまりにも悲しい。ここまでどーしようもないものなのかなぁと途方に暮れる。

てことで東京国際映画祭 2015の1本目は台湾映画。

中学2年のバオリーは、屋上でいじめられていた高校2年生のジアジアを助けに行って仲良くなるが、ジアジアが妊娠。バオリーは学校を止め、16歳で街の食堂で働き始める。子供を産んだジアジアもカフェ店員として働き始めるが、店長と不倫関係に。 ギャンブル狂いのバオリーの母は数百万の借金を作り、二人の生活はどんどん破綻していく……。

16歳の父と19歳の母ーもうこうなると子供が子供を産んで育てるという状況は、こんなにも悲惨なものだろうか。きっと二人はもっと幸せな生活を夢見ていたはずで、それでも環境が許さず、衝動的で幼い二人の生活はあらゆることが手詰まりになっていく。誰も救われないまま終わってしまうストーリーは哀れとしか言いようがない。

映画終了後に監督に話を聞くと、自分の周りにあった実体験から映画にしたという。ノスタルジックで甘い話の多い台湾映画の中では、この辛辣な実話は返って印象に残る部分もあるかもしれない。

出演は巫建和、溫貞菱、柯宇綸、高盟傑など。巫建和は昨年同じく東京国際映画祭で観た「共犯」に出てたはずなんだけど……えーと、どの子だっけ?(すいません)
監督はこの映画が初監督という于瑋珊(サニー・ユイ)。とても若い女性監督でした。

年上のジアジアが16歳のバオリーのあまりに子供なところに満足できなくて年上に惹かれる気持ちもわからないではないけれど、二人の気持ちが本物であったならここまで悲惨じゃなかったかもなぁとも思う。まぁ色々なことを含めて「子供」たちの悲しいお話ということかなぁ。

Written by ei

10月 27th, 2015 at 11:55 pm

Posted in Movies,Roadshow

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