ピッチ・パーフェクト2
原題：”Pitch Perfect 2”
実は一番笑うべきところはスヌープドッグ（本人）がめっちゃ雰囲気を出して歌うクリスマスソングのレコーディングシーンじゃないかとか。（笑）
前作で全米No.1になったアカペラグループ「バーデン・ベラーズ」は3年連続して全米を制覇。オバマ大統領の誕生日式典でも舞台に立ったが、太っちょエイミーが舞台上、ひいては全米のTVでアレを晒すという失態を演じてしまう。その結果、国内での大会やイベントの出場停止、新人の勧誘も禁止され、ベラーズは存続の危機に。しかし世界大会への出場は禁じられていないため、彼女たちは名誉を挽回すべくコペンハーゲンに向けて練習を開始する。
規模は大きくなったものの、ストーリー展開 ー 舞台で恥かいて汚名をそそぐため努力するところも、途中で主人公のベッカがもうやめる！っていうところなどは前作と同じ。オープニングのユニバーサルのファンファーレが気の抜けるアカペラなのまで同じ。それでも「マッドマックス：怒りのデス・ロード」を抑えて全米No.1になっちゃったり、名作「スクール・オブ・ロック」を抜いてミュージカルコメディ映画で最も多く稼いだ映画になっちゃったり、早々にパート３の製作も決定してたりするんだから音楽の力ってのは偉大だ。（笑）
ただ細いネタとして面白いところもあるし、ライバルのダス・サウンド・マシーンのパフォーマンスはかっこいい。バンパーが劇中で「俺、あるテレビ番組に出ることになったんだ、補欠で」という振りが最後に「ザ・ヴォイス」という実際にある音楽オーディション番組に出演する形で回収されてたり。笑うポイント、人によって色々違うと思われ。
てことで主演はパート３への出演も決まったアナ・ケンドリック。もちろん太っちょエイミーのレベル・ウィルソンやブリタニー・スノウも３への出演は決定済み。でも卒業してるけどどーなるんだろ。新人エミリーには「エンダーのゲーム」にも出てたヘイリー・ステインフェルド。
監督はなんと、劇中毒舌解説者のゲイルで出演もしているエリザベス・バンクス。あの人、ただのアーパーじゃなかったのね（と毒舌を引き継いで言ってみる）。
実は今回のラストも「Glee」のセカンドシーズンに近いと思うんだけどさー。あのドラマが映画になってれば同じくらい売れただろうなぁとやはり思う。音楽的にはあちらの方が好きだな、やっぱり。