ほんの5g
wikipedia(1988)
DVD未発売、正しいポスター画像さえ残っていないという、富田靖子1988年の映画。そして実は、福山雅治デビュー映画。w
島根から出てきた明日香は20歳の短大生で今年で就職。しかし20社以上受けているのに、未だ内定を取れずにいた。面接を終えて帰ってくると、幼馴染で大学を2年も留年してる三蔵が女を連れ込んでいた。慌てて部屋を飛び出し、ふと入ったパチンコ屋でたまたま座った台が「777」の大当たり。そこの店長、中河原に好意を持たれるようになる。
「BU・SU」の翌年の映画で少し大人になった富田靖子が、さらに大人の世界に挑んだ作品。高校生のアンニュイなところを越えて、今度は就職前のモラトリアムな時期を演じているんだが、やっぱりちょっと背伸びしてるかなぁと。当時らしいボディコン風な服とか、肩パッドの入ったスーツとか、あまり似合わない……。
そしてこの映画のもう一つの注目は、福山雅治の芸能界デビュー作という点。てかね、当時は全然眼中になかったのよ、なんか軽薄そーな奴が出てるなっていう印象はあったけど、あれが福山雅治だったとは。w 歌手デビューは映画からさらに2年後、そして顔が売れる「一つ屋根の下」は1993年だからこのときは5年も前。いやぁ、ホントに幼い福山くんが見れますよ。
まーそんな布陣で挑んだのは「パチンコ」という場所を通してそこに通う人間模様とか、いつまでもはっきりしない男と新しい男との三角関係とか。まぁつまりパチンコはあくまでも添え物で、内容は人間ドラマ。でもここで出てくる攻略法って昔流行ったやつだよなーとか(いや、知りませんが)。俺にはそんな青春はなかった。( ꒪⌓꒪)(遠い目) でもこの主人公のように、煮え切らないどーしようもない奴だったなぁと(そもそも当時は実家に帰って家業を継ぐことになっていて、大学は自分にとってホントにモラトリアムな場所だった。あのときもっと勉強してれば良かったとか、ホントに勉強したいことをするべきだったとか、そーいうのは後から気付くものなんだよなぁ)。
てことで主演は富田靖子。いきなり清純派から脱皮は無理ですよ。共演は福山雅治と布川敏和。他には岸部シロー、藤田弓子、浪越徳治郎、大地康雄、そしてゲストに尾美としのり。
脚本は一色伸幸だそーで、監督は太田圭。
アミューズ10周年記念作品だったんですなぁ。ちなみにトミヤッコは今もアミューズ所属。最近はすっかりお母さん役ばかりになってしまいましたが、ホントに好きだったなぁ。俺の青春だなぁ。(やっぱり遠い目)