ドクター・エクソシスト
原題:”Incarnate”
悪魔憑きそのものは否定しないで、従来のやり方を否定するというのはなかなか興味深い。まぁ実際(?)、悪魔祓いはかつての映画「エクソシスト」のように勝ててないわけで。
セス・エンバーはこれまでのエクソシストとは違う手法を用いて悪魔祓いを行っていた。それは憑依された相手の精神世界に入り込み、囚われた夢の世界から助け出すというもの。そして彼は、自分の家族を殺した「マギー」と名の付く悪魔を追っていた。ある日やってきたバチカンからの依頼ー「キャメロンという少年に憑依した悪魔はマギーだろう」という言葉を受け、セスは少年の心に深くダイブしていく……。
今までのエクソシスト映画とはちょっと違う、でも結局は同じラストに突き進んでしまうところがちょっと残念な気もするこの映画。アイデアは良いと思うのよ、憑依されてる人の精神世界に入り込んで助け出すっていうの。それを活かしきれてないなぁという。まあ低予算映画としてできることが限られてたのかもしれないけど、例えば精神世界なんだからマトリックス的に「悪夢」の世界をしっかり作れば、もっとメジャーなものにできたかもしれないなと。なのでちょっと残念。
主演はB級映画多いですな、アーロン・エッカート。いや好きですけどね、これくらいの規模の映画で主演張ったり、ブロックバスター映画で欠かせない脇役だったり。ああ、ケヴィン・ベーコンと同じ匂いがするのか。(笑)憑依されるキャメロンくんには、TVシリーズ「ゴッサム」で子供時代のブルース・ウェインを演じているデヴィッド・マズーズ。まだ16歳、これから先が楽しみなイケメン。あとはまぁいいかな。
監督はブラッド・ペイトン。「カリフォルニア・ダウン」でスマッシュヒットを飛ばした彼、パート2も作られるみたいで監督として名前上がってます。とりあえず次は、ロック様と再度タッグを組んだ”Rampage”かな。SFアドベンチャーらしい。
まー評価が低いのは、エクソシストものを否定しながら同じ結論になるという点で(オマージュか?)仕方ないとはいえ、アーロン・エッカートファンなら問題なし。w