若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

散歩する侵略者

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このなんとも言えないタッチは「CURE」の黒沢清であったか。確かに同じように不安な映画というか。元々は舞台でやられたものというのもなんとなく理解できる。CG使わなくても成立するもんね。

数日間行方不明だった夫 真治が発見され、病院に行った鳴海は、まるで別人のような真治の行動に戸惑う。真治は自分は侵略者だというが、鳴海はその行動の真意を測りかねていた。同じ頃、街で起こった一家惨殺事件。犯人と見られる女子高生 立花あきらの行方を追っていたジャーナリストの桜井は、同じくあきらを探しているという天野という青年と知り合う。天野もまた、自分は侵略者で、あきらもそうだと言う。そして徐々に、世界は狂い始めて行く。

結論は早い段階から見えてる気がするんだけど、主軸をどちらに置くかで大きくお話を書き換えられる内容。侵略そのものをテーマに(つまり桜井たちの行動)すればもっとダイナミックに、SFっぽくなったかもしれない。それでも加勢夫妻の行動を主軸に置いたことで、テーマは「愛」しかないだろ、と。もーもっと早く奪わせろよと思うんだけど、それがちょっとアンハッピーなラストに繋がっていくのはちょっと残念な気もする。とは言え、真治は返すことができない「愛」を鳴海にただただ注いで、もう一度愛を取り戻して欲しいんだろうなと。

他にもまぁ色々と哲学的なものを持っているよーな気がするこの映画。人がこだわっているものとは一体何で、それを奪うことで人は実は自由になれるんじゃないか……仕事とか、プライドとか、いろんなものを。不惑に至った俺は、最近あまりこだわりがなくなってきたよーな気がして、だから俺自由なのかとか思ってみたりも。(自由過ぎです。もっとちゃんとしなさい)

主演は松田龍平と長澤まさみ。今回は脚も封印(笑)して、素直で綺麗な妻を演じております。脚、好きだけどね。w 松田龍平はとにかく笑わない。ま、感情というものがほとんどないし、あまり人と接してないからということもあるんだろうけど。もう一つの侵略者パートは長谷川博己と高杉真宙、恒松祐里。ハセヒロの怪しさは、ある意味この世界が終わればいいと思っている俺みたいな人が見るとなんとなくよくわかる。(笑)他には前田敦子、東出昌大、満島真之介など。
監督は「CURE」「回路」など不安な映画を撮らせるとなんとも言えない味が出る黒沢清。あ、「クリーピー 偽りの隣人」もそうでした。

SFなのか、ヒューマンドラマなのか。これまた観る人の感性によって違ってくる内容。ああ、そー言えば「ボディ・スナッチャー」なんて映画もありましたね。

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Written by ei

9月 26th, 2017 at 1:25 am

Posted in Movies,Roadshow

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