若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

グッド・ネイバー

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原題:”The Good Neighbor”(2016)

高校生のいたずらにしては趣味が悪すぎる。後味が悪いったらない。

イーサンとショーンは向かいに住んでいる、近所でも変人で嫌われ者の老人 グレイニー氏の自宅に細かな細工をして、幽霊が出ていると思い込ませてどのような反応をするかを監視カメラで撮影することにした。電気を細工して停電させたり、裏口の網戸を激しく動かしたり。しかし彼はその原因を確かめようとすることなく、ただその現象を見ているのみ。そして長い時間地下室にこもることがあるのに気がついて、地下室を調べようとするが……。

テレビでやってるドッキリ番組とかは嫌いです。いたずらがいたずらで通用するのはバレたとき笑って済ませられるレベルのときであり、たとえテレビ番組でやらせだとしても、人を驚かせてそれを笑うなんてのは人としてあまり品の良い行為とは思わない。

そーいう意味でこの映画の中でやろうとしていることはサイテーであり、ましてや最低のラストになってしまったことを思うと。酷いことです。怖いのは無邪気さ、と片付けてしまえるレベルでもない。

POV方式のモキュメンタリーなので当然のごとく低予算映画で、その割にはどこかで見たことのある人がちらほら。グレイニー老人には名優 ジェームズ・カーン。78歳かー、さすがに老けましたね。イーサンとショーンにはローガン・ミラーとキーア・ギルクリスト。キーアの方は「イット・フォローズ」に出てたらしい(覚えてない)。そして久しぶりに見たタムリン・トミタ。まだ活躍してるんですねぇ。
監督はカスラ・ファラハニ。「マイティ・ソー」「スタートレック:イントゥ・ダークネス」なんかでアートディレクターを務めた彼の長編1作目。2作目もホラーらしい。

まぁ一応、お互いの背景は描かれていて、そうする理由もわからなくもない。それでも後味が悪すぎです。

Written by ei

5月 11th, 2017 at 9:28 am

Posted in Movies

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