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Runnin' Wild

イーグル・ジャンプ

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原題:”Eddie the Eagle”(2016)

イギリス史上初のスキージャンプオリンピック代表選手 マイケル・エドワーズの半生を描く実話。記録ではなく記憶に残る男はそれで良かったのか、さてどーなのか。

小さい頃からオリンピックに憧れ、どんな競技でもいいから出場を夢見るエディ。運動がイマイチ苦手な彼が選んだのはスキー選手。しかしオリンピックの強化選手には選ばれず、諦めかけていた彼が見つけたのはジャンプ競技。それまでイギリス人のスキージャンパーは誰もおらず、記録さえ残せればオリンピックに出られる!とやったこともない競技に挑戦し始める。

映画の中ではエディ・エドワーズという名前になってるけど、実際はマイケル・エドワーズ。1987年のノルディックスキー世界選手権で55位に入るくらいには実力があり、スピードスキーでは世界歴代9位の記録を持っている、それなりのスポーツ選手。ノルディックにはスキージャンプがあるんだから、まぁ本来は飛べなかったわけじゃないんだろーね。実力的にノルディックでオリンピックに出るには至らなかったから、スキーでということになったんだろうと思われる。奇しくも88年のカルガリー・オリンピックは「クール・ランニング」で有名なジャマイカのボブスレーチームが初出場した年。30年前はまだおおらかな時代だったんだなぁ。

まぁそんな現実的な話は置いといて(笑)、この映画は何度失敗しても諦めなければ夢は叶うというのがテーマ。まぁ実力的には振るわなかったけど、彼の諦めない姿勢が人の心を掴み、閉会式で大会長が「鷲のように飛んだ人もいた」と言及するまでになった。その姿勢は見習うべきだろう。ただ出ることが目的になっていてスポーツ選手としてどうなの?という不満は確かに残る。コーチの言う通り、もう4年かけていたらもっとすごいジャンプができたかもしれない(最もIOCはこのあと出場資格を厳しくして、結局彼がジャンプ競技で出場することはなかったのだけれど)。

主演はタロン・エドガートン。……え?えーと、「キングスマン」のあの彼がエディだった?いや体型も顔も全然違って見えるんですけどー。(@_@) いやぁ、それはびっくりすぎる。コーチのピアリーにはヒュー・ジャックマン。相変わらずデカい。もうすぐ”Logan“も公開だなぁ。全米では大ヒットになってるよーで楽しみ。あとはクリストファー・ウォーケン。
監督はデクスター・フレッチャー。元々は俳優さんだそーで。

YouTubeで”Eddie the Eagle”で検索すると実際の映像なども見ることができます。「参加することに意義がある」正しいオリンピックを復活させるべき?でもトップクラスの争いが観れることの喜びも大きいしねぇ。

Written by ei

3月 27th, 2017 at 9:35 am

Posted in DVD,Movies

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