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Runnin' Wild

エリザベス 神なき遺伝子

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原題:”Closer to God”(2014)

去年、「未体験ゾーンの映画たち 2016」で観ようかなと思ってた映画。科学の発展と生命の神秘は相容れないというお話。

ヴィクターと研究者たちは人間のクローン「エリザベス」が生まれたことを報告。世界で初めての人クローンは世間から注目を浴びる。それは人間なのか、人が進化するための一研究対象なのか、それとも神をも畏れぬ行為なのか。抗議が殺到し、エリザベスを研究室から自宅に移したヴィクター。しかし彼には人に言えない秘密があった。

「科学」という観点から言えば、この映画で最後にヴィクターが語ることが真実だろう。クローンがすでに可能であり、遺伝子を書き換えたデザイナー・ベビーもまた可能であるなら、それによって人は次の段階に進化できる。ただ、それを倫理的に人が受け入れられるかどうかは別問題で、ローグ・ワンでモフ・ターキン提督がCGで復活しただけで不快感を持つことを思えば、俺にはちょっと受け入れられそうにない。でも世界のどこかでは、すでに起こっていてもおかしくない事例なわけだ。

この映画ではそんな状況になったときのシミュレーションのようなもので、そこに少しホラー風味を加えてみましたという。でも映画として言いたいのはホラーの部分じゃなくて、これからどーするかね人類?ってところなんだろーなーと。デザイナー・ベビーが当たり前になる時代はもうそこまで来ている気がして、それを正しい道とするのかどーか。SFだった世界はもう現実になっているということか。

とても低予算映画っぽくて、有名な人は誰も出ていません。(笑)ジェレミー・チャイルズ、シェリアン・ニューマン、シャノン・ホッペなど……ほとんどの人はIMDbに顔写真さえない。w
監督はビリー・セニーズ。

ちなみに「未体験ゾーンの映画たち 2017」は今年も元気に開催中。 ラインナップを見れば相変わらずB級映画のオンパレードで胸が熱い。(笑)今年こそ何本か観たいなぁ(去年は結局1本のみだった)。

Written by ei

1月 19th, 2017 at 9:27 am

Posted in DVD,Movies

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