ヤング・アダルト・ニューヨーク
原題：“While We’re Young”
「40代の承認欲求」の映画。2014年の作品が今になって公開されたのは、アダム “カイロ・レン” ドライバーが出てるからかなー。
40代半ばにさしかかり、いろいろなことが変わりつつあるジョシュとコーネリアの夫婦の前に現れたのは、まだ20代前半のジェイミーとダービーのカップル。若く、何事にも前向きな二人に触発されてジョシュたちも同じような生活をしようとするが、それはジョシュたちにとってはかなり難しいことだった。
最初に思ったのは、40代になった自分だって認めて欲しいんだ！っていう映画だなと。特に主人公は自分の才能をなかなか認めてもらえなくて苦悩していて、自分の師でもある義父や若いジェイミーに認めてもらいたい。ジェイミーの感性に嫉妬してもいて、それを自分の中に取り込めたらと思う。だから一緒に自転車に乗ったりヒップホップダンスを習ったり、スピリチュアルな集まりに出てバカをやる。でも結局「自分は自分」と納得できない限り、幸せな生活は送れないんだよな。
そしてそんな想いは俺自身にも確かにあって、40代になっても（ってもう50代にさしかかろうとしているわけだが（泣））まだまだやれるんだ！ということを見てもらって、それを認めて欲しいという自己承認欲求。そんなものに踊らされていては自分を見失うだけなんだよな。最近よーやくそんな風に考えられるようになって、肩の力を抜いて自分らしく生きようと思えるようになってきた……かなぁ。（いやいやまだまだ）
さて主演はベン・スティーラー。実は俺より年上50歳。最近はTVにもしっかり出ているよーで。奥さん役にはナオミ・ワッツ。”Twin Peaks”新シリーズに出るの？そしてジェイミーとダービーにはアダム・ドライバーとアマンダ・セイフライド。アダムがSWに出るのはこの数作あと。この頃からダークサイドなイメージが。（笑）アマンダも”Twin Peaks”に名前が！
監督はノア・バームバック。
「年相応」っていうところに落ち着けるよーになれば、もっと毎日楽しく暮らせるのかなぁ。