予告犯
なんか、いろいろともったいないなぁと思う次第で。原作通りなんだけど、ここで止めてしまうのはやっぱりいろいろもったいない。
ちょっとネタバレ気味なので観る予定の人は気を付けて。
ある日から、動画投稿サイトに投稿され始めた新聞紙を被った男の「予告動画」。衛生管理の行き届いていなかった食品会社が放火された事件から、この予告が実際に実行されていることが判明。警視庁のサイバー犯罪対策課は「新聞男」を追い始める。ネットの声を拾って、いろいろな相手に制裁を加えていく新聞男は徐々に社会に知られるようになり、名前を騙った模倣犯も現れるほど。果たして彼らの目的は？そしてサイバー犯罪対策課は彼らをとらえることができるのか。
予告編から内容が分かってしまうというところはさておき、実にもったいないなぁと思うのはほぼ原作通りに、彼らの個人的事情を完遂して終わってしまうこと。いや、個人的事情が完了するのはいい。でもそれだけで終わらせるのはあまりにももったいない。社会現象になって、シンブンシが未だネットにいる……彼らでなくていい、不特定多数の、共感した人たちが意志を持って行うような状況ができれば。もちろん個人的制裁は彼らの事情から始まってるのでやらなくていいとして、社会悪と闘うとかそーいう集団としてシンブンシという「シンボル」ができることはそれなりに意味があるんじゃないかと。しかもある特定の人たちではない、新聞紙を被れば誰でもシンブンシになれる。まぁそんな、革命起こすぜ！的なラストを期待したんだけど、外れてました。
主演は生田斗真。「脳男」くらいしか見てないなー。共演は戸田恵梨香。最近、映画にしか出てこなくなりましたね。他には鈴木亮平、濱田岳、荒川良々。小松菜奈とかも出てました。
監督は中村義洋。ドラマ版でも監督やってます。
この映画、WOWOWで「続き」がある。描かれる世界はこの事件から1年後。その1年の間に模倣犯がたくさん登場しているよーで、ドラマの冒頭にもそんな新聞紙を被った男の予告から始まる。ひょっとするとドラマはそんな「社会正義」が実現されるような方向に進んで行くんだろうか。ちょっと期待して見てみようっと。
＃社会正義っていう言い方は怖いか……でも正しい正義がなされて欲しいんだけどな
＃理不尽？
＜追記＞
ドラマ1回目を見た。やっぱり怖いな、社会正義。ｗ うーん、難しいな。一番正しい終わりとはどうするべきなんだろうか。