ラン・オールナイト
原題:”Run All Night”
やりきれないというか因果応報というか……。つかリーアム・ニーソン、96時間以外にもアクション映画やってるとかすげーな。
暗黒街の顔役ショーンの悪友で、彼の殺し屋として仕えてきたジミーは酒浸りの日々を送っていた。そんな中、ショーンの出来損ないの息子ダニーが麻薬取引に関わる取引に失敗し、相手を殺害。その現場をたまたま見てしまったジミーの息子マイクは、ダニーに殺されそうになる。そんなマイクを救ったのは、絶縁関係にあったジミーだった。
まぁ一番バカでどーしようもないのはダニーなんで、それを殺されたからといって親子共々報復で殺してしまえという父はやっぱりどーしようもない。そんなやり方でしか生きて来れなかった者たちに相応の報いがあったと言えばそれまでなんだが、不肖の息子でも息子は息子か……。
「96時間」シリーズでも書いたようにリーアム・ニーソン、すでに還暦超えでさすがジェダイマスターはちが(何回書けば気が済むんだ!)。今回はアル中の殺し屋ってことで足引きずりながらだけど、相変わらずです。息子のマイクにはマイク“ロボコップ(リメイク版)”キナマン。そしてショーンにはエド・ハリス。リーアムとエドの二人のシーンはかなり重厚でかっこいい。なんでもエドはリーアムと共演したくてオファーを受けたそうで、リーアム自身もエドとの共演を「飛び上がって喜んだ」とか。なんとも言えないあの空気感は、お互いの相手に対する想いの表れか。他にニック・ノルティも出てましたね。
監督はジャウム・コレット=セラ。「フライト・ゲーム」に続いてリーアムとのタッグです。
内容としてはどーしようもない、マフィアの抗争でさえない(親バカのなせる技)んだが、老獪な二人の演技を観に行くのはアリです。