映画 深夜食堂
TVシリーズとまーったく違わないので安心するやらがっかりするやら。
一日が終わり、人々が家路へと急ぐ頃、俺の一日は始まる。メニューはこれだけ。あとは勝手に注文してくれりゃ、できるもんなら作るよってのが、俺の営業方針さ。営業時間は夜の12時から朝は7時頃まで。人は「深夜食堂」って言ってるよ。客が来るかって？それが結構来るんだよ。
安倍夜郎のコミック「深夜食堂」、TVシリーズ3シーズンを経ての映画化。TVシリーズは1話30分完結のお話だったので、映画版は長編かなぁと思ってたらなんとここでもお話3本立て。（笑）ま、長さ的には1話2本分くらいの長さがありましたがね。多部ちゃんのお話だけなのかと思って油断してたわー。
「深夜食堂」そのものは落語の人情噺のフォーマットを基本にしてるんじゃないかと勝手に思ってる。深夜食堂に来る客たちー親子だったり友達だったり上司と部下だったり他人だったりが、深夜食堂を舞台にそれぞれの人生の一幕を見せていく。なのでマスターいなくても成り立つというか、マスターが語り部＝噺家なんですな、実際は。
TV版もコミックの雰囲気を良く伝えていて、シリーズ通して見てるとキャラも分かってきて面白い。そして出てくる料理がフードスタイリストの飯島奈美監修（「かもめ食堂」で一躍有名になった人。「ごちそうさん」もそーだって）ってことで、女性はそこをチェックしている人も多いはず。確かに見てると美味しそうなんだよねぇ。
てことで主演のマスターは小林薫。TVシリーズでおなじみのメンバーは公式サイトを見てもらうことにして、今回のゲストには高岡早紀、柄本時生、多部未華子、余貴美子、筒井道隆、菊池亜希子。そして最後に大技かますのが田中裕子。いやぁ恐れ入りました。あの味はこの人しか出せないな。
監督は松岡錠司。
TVシリーズはHuluで第2シーズンまで見ることができるので（俺も復習中）、Hulu使える人はぜひ。映画はその延長線上にあって、どっちを先に見てもあまり違和感ありません。