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グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札

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原題:”Grace of Monaco

もー少し人物描写がしっかりできていればなぁと思ったり。ちょっと映画っぽくフィクションに振りすぎましたかね。ニコール・キッドマンの美貌だけでは持たないと。(笑)

22歳で銀幕デビューし、オスカー受賞など華々しいハリウッドスターとしての人生を歩んだグレース・ケリーは、27歳で女優を引退してモナコ公国の大公レーニエ3世と結婚。それから6年が経過し、子供も育っていたが、彼女自身は未だモナコという国に馴染めずにいた。その頃、ヨーロッパはフランスの植民地だったアルジェリアの独立戦争が続いていた。多くの企業がフランスからタックス・ヘイブンのモナコへと移転したため、フランスはモナコにそれらの企業から税を徴収し、フランスに納めるよう脅しをかける。国境も封鎖され、フランスによる侵攻も迫る中、グレース王妃は自分に何ができるかわからずにいた。

g_kelly.jpg 昔の美しい女優さんと言えば、イングリット・バーグマンとグレース・ケリーなわけですよ、俺の中では。決してたくさんの映画に出ているわけではない彼女の印象はまさに「クール・ビューティ」。多くの人はエルメスのケリーバッグの名称が彼女から来たというのは知ってるはず。今、写真を見てもお美しいですなぁ。「裏窓」は好きだった。

そんな彼女の「映画スターから女王へ」というまるで映画のような人生は、モナコの厳しい時代などを通して決して平坦なものではなかったはずという方向で脚色されたストーリーは、ちょっとハリウッド色がキツすぎたのか王妃の子供たちからは批判され、伝記映画ではなくフィクションになってしまった。そのためか決して評価は高くなくて、まぁ平均点は取れましたというところ。

実際、少し弱すぎるレーニエ3世の描き方とか、ニコールの美貌だけでなんとかしたいみたいなところも見えて(そこが返って鼻につくところも)残念な感じ。まぁ当時の歴史を知るにはいいかもしれないけど、人物像を掘り下げるってことが十分にできてなくてとてもハリウッド的な映画になってしまったかなーと。

てことで主演はニコール・キッドマン。あら同い年だわ、もう47歳。この映画内の王妃の年齢から言うと10歳以上上なわけで、まぁあと10年早くやってればなーって感じ。夫 レーニエ3世にはティム・ロス。他にはフランク・ランジェラなど。
監督はオリヴィエ・ダアン。フランスの監督さんだそーです。

グレース王妃の映画、というよりはニコール・キッドマンの映画という感じ。強くしたたかなその姿は彼女のファンかどうかで印象がかわるんじゃないかなーと。

Written by ei

10月 23rd, 2014 at 12:21 am

Posted in Movies,Roadshow

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