猿の惑星:新世紀
原題:”Dawn of the Planet of the Apes”
とうとうキャストのトップにアンディ・サーキスの名前が来る時代になったか。自分の顔が一切出てなくても主演扱いとは胸熱だな。
アルツハイマー治療のために新薬を投与されたシーザーたちが知性を持ってから10年。人類の間では猿インフルエンザがパンデミックを起こした結果、免疫を持たない人類はすべて死に、生き残った一握りの人々も滅びの危機にあった。 サンフランシスコの人間たちのシェルターに住む人たちも燃料が尽き、電気という文明を失う危機に。山間部にあるダムを蘇らせれば、電気を供給できるかもしれない。一縷の望みを持って山に向かった人間たちの前に、シーザーたちが現れる。
と、人類側(一応人間だからw)の視点から書いてみたものの、この映画の半分はすでに猿側の視点で描かれていて、実際には猿たちの生活から物語も始まる。まぁつまり、人類はこのときすでに地球の支配者ではなく、滅ぶべき種だということか。現代文明があってこそ人類の栄華があるわけで、自然に近づくほど我々は弱くなる。
自分を育ててもらったことを思い出して、なんとか共存の道を探ろうとする猿と人。しかし猿が人のような、人が猿のような振る舞いをしたために争い、そして結局は分かり合えないことを悟り、猿たちはいよいよ人類との戦いを始める決意をする。そう、それこそがオリジナル「猿の惑星」へ続く道だ。
猿から知性を持ったものへの進化の段階にある「生物」はよく描かれていて違和感がない。困窮する人類の哀れな姿も、結局どこまで行っても人類は身勝手な人類でしかないんだなぁという情けなさもよくわかる。うん、人類は確かに滅びるべきかもな。
てことで主演はもうアンディ・サーキス。前作でもシーザーを演じて、今やモーションアクターとして圧倒的な存在感を持ってますな。もう一匹の猿コバにはトビー・ケベル。人類側はジェイソン・クラーク、ゲイリー・オールドマン、ケリー・ラッセルなど。
監督はマット・リーヴス。すでに次回作がこの続きになっていて、きっと絶滅危惧種の人類が見られるのねーと。(マテ
どちらかというともう人類の話というより、シーザーという猿が人類を征服していくお話ですな。まぁラストは見えてるんだからそこに向かって突き進むだけですな。