パッション
原題：”Passion“
女は怖ぇなぁ……。結局、それしか感想出てこなかったよ。
デ・パルマも老いましたな。
米国の大手広告会社のフランス支社で働くイザベル。上司のクリスティンに取り立てられて頑張っていたが、ケータイ電話の広告案件のアイデアを横取りされたことから徐々に不信感が高まっていった。CMの修正案がどうしても気に入らなかったイザベルは動画投稿サイトに元アイデアの動画を投稿。大人気になり、クリスティンの本社行きを横から攫う格好になってしまう。そしてクリスティンからの復讐が始まる……。
内容はサスペンスだけどトリックはまーどーでもよくて（笑）、やはり女は怖いって話。ま、デ・パルマも当然そーいう視点で描いてるからってのもあるんだけど。男同士だとこーまで陰湿な復讐はしないと思うんだよね。まぁあくまでもお話の中でとはいえ、実際にやるんだろーなってことも結構あって、見ててぞわぞわする。
しかしデ・パルマも老いましたな。分割画面などを多用する「デ・パルマカット」、今回もあるんだけど、「これは必要か？」というスローな回し。「スネーク・アイズ」（もう15年前か！）のときのあのカット回しは凄かった。あの印象があるから、今回のを観てちょっと悲しくなってしまったというか。
主演はイザベルにノオミ・ラパス。「プロメテウス」のあの彼女ですが、俺は頬骨が嫌いなのね、きっと。（笑）上司クリスティンにはレイチェル・マクアダムス。どちらかというとラブコメとかに似合いそうな彼女。でも最近ラブコメ映画ってめっきり少なくなったからなぁ（個人的には悲しい）。この二人の闘いです。
監督はブライアン・デ・パルマ。御年73歳。もう監督は引退してもいい頃か。ってこの映画がそもそも5年ぶり。
ちなみに作られてるケータイのCMはパナソニックのもの。……あ、個人向けスマホ撤退しちゃったんだっけ。もったいない、このCMアイデア使って一本作ればいいのにね……。