マンマ・ミーア!
原題:”Manmma Mia!“
ブロードウェイ・ミュージカルを映画化した場合の、悪い例。(笑)
それはつまり、舞台だからこそできる空間が映画館だと作れないことによる。エンドロールのとこなんて、一緒になって歌って踊ってないと駄目だよね。
地中海の小さな島で女手ひとつで娘を育ててきたドナ。その娘、ソフィーは20歳の若さで結婚しようとしていた。ソフィーは何不自由なく暮らしてきたが、ただひとつ気になっているのは自らの父親のこと。20年の間、母は何も語ってくれなかったのだ。結婚を目前に控え、ソフィーは母の20年前の日記を見つけ、そこに書かれている3人の男のことを知る。「この中に私のお父さんがいるはず!」そんな想いで3人に結婚式の招待状を出すが……。
ブロードウェイ・ミュージカルでABBAの曲をフルに使ったのが大ヒット中という噂を聞いたのはもう結構前。調べてみると初演は10年前だ。日本では劇団四季が上演し、今年2月末に名古屋で千秋楽の予定とか(えー、久野さんが戻ってるんですか?それ見てみたい)。ま、ABBAの曲が偉大というか、やっぱりそれは非常に良い。どれを聴いても身体が動く。
んがしかし、ABBAの曲だ!と知っているだけに、ストーリーと曲がどーしても離れてしまう。曲が浮いてしまうのだ。これは舞台で見ればきっと違うのだろうけど、映像で、あのリアルな地で見せられてしまうと、どーしても歌が馴染まない。昔タモリが「ミュージカル、なんであのタイミングで歌い出さなきゃいけないんだ!」と文句を言っていたのと同じ感情を持ってしまう。
あとはまぁ、個人的にメリル・ストリープがどーしても……というのもあるのかもしれない。いや、とても60とは思えない身のこなしだとは思う。でも、やっぱり無理。(笑)これで三人娘がもー少し若ければ、ノリも違ったかもしれないなぁとか。(マテ ソフィー役にはアマンダ・セイフリード。この映画の公開以降、一気に出演作品が増えております。父親3人組にはピアース・ブロスナン、コリン・ファース、ステラン・スカルスガルド。
監督はフィリダ・ロイド。ちゃんとした映画はこれが初めて。まーまとめるの難しかったってことでしょうかねぇ。
しかしブロードウェイ・ミュージカルには「ゲイ」がないと駄目なのか。今回も意味もなくゲイ。脚本書く人たちがゲイなのか。そこんとこがすごーく気になる。(笑)