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Runnin' Wild

Type Pを触った

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typep_1.jpg先週土曜にセミナーに出させてもらって触ってきたんでした。周りは皆、SONYな人たちというアウェイな状況で、開き直って苦言も呈してみました。w ということで、この不適切な写真からスタート。(爆)

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さてその不適切な写真ではイマイチよくわからないけど、これは噂の「VAIO Type P」。SONYとしては範疇はNetBookではないそーで(開発の話を聞くと確かに2年前から製品構想は練られていたそうな)、まぁこの時期にはこの手の端末がウケルはずというマーケティング予想は当たったということで、ただ外れたのはその価格帯が6万以下というところにある(さらに100円とかで売られちゃう)とは想定の範囲外だったということ。実際、最終の価格決定時にはもう少し高くなりそうだったらしいけど、そこをNetBookがあるということで頑張って抑えたという話も聞けた。つまり質感は高く、価格はギリギリまで頑張った製品。

ま、その話の通り質感は非常に高く、良くできた端末だ。
まずサイズ。これはもうただ「パッと握って持ち出せるサイズはどれくらい?」ということから来たらしく、その通り縦は掴むのにちょうどいいサイズ。奇しくもiPhoneの縦と同じサイズなのは、実は偶然ではないのかもしれない。w 会場ではこのサイズに収めるために作られた内部基盤なんかも見せてもらったけど、これもまた凄いパーツ類で。このサイズに収めるための努力が伺える。

typep_2.jpgセミナーはまず開発の方の話を聞き、そのあと銀座の街にType Pを持ち出していろいろ試してもらって、その上でディスカッションという形式。写真はその外に持ち出したときのモノ。
Type Pのこだわりはそのサイズと「オフラインでも自分の位置を把握して使える地図」の役割をするものにしたいということ。GPS非搭載モデルでも、無線LANアクセスポイントの情報を使って位置を把握できるというPlaceEngineの技術を使い、X-Radarというソフトとペタマップ、そして内蔵地図にプロアトラスを持って実現している。確かにオフライン状態でもほぼ現地がわかるというのは扱いやすい。

しかし、やっぱりいろいろ見えてくる。まずやっぱり起動の遅さが致命的だ。VISTAにしたからだ!という指摘はやはりあるし、それはある意味正しいのだろう。じゃ7出るまで待つかっていうと、それはできないだろうし、この時期にこれを出すのは正しい判断(出しとかないとたぶんずっと出せない)とも思う。逆にそこまで待ってしまうとこの端末の価値はどんどん失われてしまう。
そして「なんでSIM内蔵しないの?」という話になってくる。GPSも今や標準で着いておかしくない時代なのに、一番安いモデルには着いていない。欲しいモデルにカスタマイズしちゃうと一気に15万を超えるというのは問題だ。で、結局SIMはそもそもないしGPSもないモデルがある=オフラインでも使えるようにする必要があるという方法論で開発が行われているように見えてしまう。 iPhoneはどちらも着いていて、最近は精度も高くなってきて自分の位置はあっという間に把握できるし地図を内蔵していなくても使い慣れたグーグルが使える。そしてグーグルであるということは汎用のデータであるという点も強い。
あとはトラックパッドじゃない点がどーなのかと。ThinkPadと同じポチですな。 解像度を上げてある分、アイコンが小さくてマウスカーソルをちょうどポイントで止めることが難しかったりする。画面を拡大するボタンが欲しかったかも。あるいはタッチパネルスクリーンになれば違ったかも。

こーして見てみるとType PはiPhoneに対するSONYの答えのひとつなのかもしれないと思える。製品を比べてみるととても面白いのだ。
そしていい意味で割り切ってしまっているアップルと、技術へのこだわりを捨てられないSONYという会社の姿勢が見えてくる。iPhoneはカメラは200万画素でオートフォーカスもないとか、なぜかBTのプロファイルが少ないとか、いろいろと切り捨ててしまってる部分がある。方やSONYはこのサイズにさえノイズキャンセリング機能を付けたり、さらにはHD品質の映像を見れるようにしてしまう。技術力の凄さは分かる。でもそれ必要?っていう問いかけに対して「それはSONYだから」で答えていていいのかと。 SONYファンは納得するのだろう。でもそれだけではいけないと思う。技術のSONYはどっちを向いているのか、という話だ。 一般ユーザーが望んでいるのは果たしてその技術なのかということを考える必要はあるんじゃないだろうか。

製品としての完成度は高いだけに、もっと思い切って欲しいという想いが強くなった端末だった。比較対象が他のNetBookでもなくiPhoneになるのは、やっぱりそーいう製品だからということでいいんだと思う。ああ、あの割り切りがあったらなぁ。やっぱりここはMac OS Xを入れ(バキ
失礼しました〜。(^-^;
#たぶん解像度とかの問題もあって動かない気がします  

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みんぽす

Written by ei

1月 18th, 2009 at 4:01 am

Posted in Gadgets

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2 Responses to 'Type Pを触った'

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  1. 昨日、TypePの現物見ました。確かにデキがいいし質感もいい。
    文句なしに「ワンランク上」の「よくできてる」PCだと思いました。

    が。

    あのモニタはないだろう。解像度高すぎて文字が読めないしポインタがスパッと思い通りに動かない(反応がよすぎて動きすぎて通り過ぎる…)。
    なぜに横1600pixにもしたんだろう…横800pixウィンドウを2枚横並びにしたかったから?
    あまりにも使う人(目)のためになってない…。

    国産ケータイもあの小さい画面に800pixとかになってるけど、それってちょっと違う方向な気がする。
    「写真」と同じでもっと捨てる(機能を割り切る)ことも必要じゃないかな?と思いました。

    kaz003

    19 1月 09 at 17:01:43

  2. そうなんですよねぇ……。割り切りが足りないというか。あれ、拡大縮小ボタンが欲しいところです。それならまだ意味がありそうな気も。
    画面の解像度を上げればいいというものでもないのだということですよね。そーいう意味でiPhone nanoがあり得ないという話もあるし……。切り捨てられないモノがきっといっぱいあるんですよ、SONYさんは……。(^-^;

    ei

    19 1月 09 at 17:37:38

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