アウトロー
原題:”Jack Reacher“
んー、日本で言うところのアウトローってのはちょっと違う意味だよね。つーかアメリカの銃規制運動高まる中でこの映画を公開するのは結構勇気がいっただろうなと思う。
アメリカ、ピッツバーグの郊外で6発の銃声が響き、5人が凶弾に倒れた。現場の状況から浮かび上がったのは、元陸軍のスナイパー。簡単に捕まった男は調書に署名することなく、「ジャック・リーチャーを呼べ」とだけつぶやいた。ジャック・リーチャーは元陸軍の内部調査官を務めていた男だった。
アウトローという言葉はどちらかというと犯罪者とか無法者とかそーいう意味であって、その意味ではジャック・リーチャーはアウトローではないので、この邦題はよろしくないですな。まー名前を映画のタイトルにしたらコケるってのは去年の「ジョン・カーター」で懲りたのかもしれないけど、それにしたってもうちょっとタイトルの付けようはなかったか。なぜなら彼は絶対的正義の人だから。
予告編の内容やタイトルから派手なアクションを期待する人が多いと思うけど内容は結構謎解き要素の方が多く、いろいろと考えながら観る映画になっている。さらに最初に起こる事件のことなど考えると、よくこのタイミングで公開したなぁと。まぁトム・クルーズという名前があれば大丈夫という判断か。しかし予定していたシリーズ化にはまだゴーサインが出ていないようで、確かにこのご時世でこの内容は辛いモノがあるかも。ま、次は違う傾向の話にすればいいんだろうけどさ。
てことでトム・クルーズの映画です。とうとう50歳を超えたトムおじさん、でも今作は結構絞っててアクションも切れてます。今年はまだもう1本SF映画がくるわけで、この年になっても衰えませんな。ヒロインにはロザムンド・パイク。後半は胸の谷間以外目に入らなくなります。(マテw ほかには久しぶりにロバート・デュバル、久しぶりにいい味を出すじいさんの役で出てますな。
監督はクリストファー・マッカリー。なんとこのあと”Top Gun 2“の脚本とか”Mission: Impossible 5“の監督に内定してますよ。しかも今年公開の”The Wolverine“の脚本も書いてる。これから注目のアクション系監督になるのか?
どかん!ぼーん!ていう派手なアクションじゃなく、ちゃんと謎解きもあってかっこいいじいさんが出てくる大人なアクション映画。デートムービーとしてはかなりいいかもしれない。