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Runnin' Wild

レ・ミゼラブル

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原題:”Les Misérables

今年最後の映画館になりそうなこの映画。150年前に書かれたお話はさすがにちょっと理解できない部分もあるものの、ミュージカル映画としては完成度が非常に高い。ぜひ映画館で観ましょう。

時は19世紀のフランス。わずか1本のパンを盗んだために19年牢獄で強制労働させられ、さらに釈放後も保護観察に置かれることになったジャン・ヴァルジャン。彼を救ってくれた司教に罪を懺悔したジャンは、自らの過去を捨てて生き始める。4年後、名前を変え、工場のオーナーになり、さらにその街の市長になったヴァルジャンの元に、かつて監獄でヴァルジャンを監ていたジャヴェールが訪れる。ヴァルジャンの正体を怪しむジャヴェールと、ヴァルジャンの工場を首になって娼婦に身を堕としたフォンティーヌ、そしてフォンティーヌの娘コゼット。人と人の出会いや絆が絡まり合いながら、フランスはまた革命の渦の中に飲み込まれていく。

元々の「レ・ミゼラブル」、日本では「ああ、無情」は1862年にヴィクトル・ユーゴーが書いた大河小説。俺が小学校の頃、実家にあった世界子供文学全集に入ってた気がする(読んでないw)。今回の映画はそれを原作としたブロードウェイミュージカル「レ・ミゼラブル」の映画化。なので一部ストーリーが違っていたりするが大筋で同じ。

フランス革命(1789年。マリー・アントワネットはフランスの女王なのですからぁ〜ってヤツですねw)しか知らない俺は、そのあとフランスが何度も王政と共和制を行き来してたなんてまったく知らなかったので、家に戻って再度歴史を確認。そーか、今回の革命は失敗したままで、共和制へ戻るまでまだ15年の歳月がかかるのか。まーそんな暗い時代背景なので、お話そのものも暗い中で進んでいく。特に人を人と思わぬ時代のことやフォンティーヌが身を堕として行く下り、そしてテナルディエ一家の酷い行いは観ていて怒りに力が入る。

さらにこの映画、普通なら撮影前にスタジオで行う歌入れを現場でやってるそーで、ヴァルジャンやフォンティーヌが激情のまま歌うシーンは激しいブレスや息づかいまで聞こえて臨場感があり、こちらもその感情に飲まれそうになる。映画館で観るのがこれほどふさわしい映画も他にあるまい。というか、観ようと思ってるなら絶対映画館で観るべき映画だ。

主演は「いい人」評判がうなぎ登りなヒュー・ジャックマン。2009年のアカデミー賞の司会で見せた、歌って踊るパフォーマンス力を知る人なら今回のミュージカルは適任だと思うに違いない。2004年にはトニー賞でミュージカル主演男優賞も獲ってるのね。初めて自ら進んで役を取りにいったというだけあって気迫のこもった演技は必見。フォンティーヌにはアン・ハサウェイ。実は2009年のアカデミー賞授賞式でヒュー・ジャックマンとデュエットをしていた彼女、あの縁にこんな続きがあろうとは。劇中で髪をばっさり切って、こちらもお姫様スターから演技派女優へと進化している。宿敵ジャヴェールにはラッセル・クロウ。以外に歌えるのねと思ったら今も現役歌手だそーな。コゼットにはアマンダ・セイフリッド。他にはテナルディエにサシャ・バロン。コーエン、テナルディエ夫人にヘレナ・ボナム=カーターなど。
監督はトム・フーパー。「英国王のスピーチ」に続く今作も非常に良い映画になりました。

歴史的にわからない部分をもう一度おさらいすると少しは……あ、でも理解できないのは人の心情だったりするのでそれでも無理か。まぁとにかくパフォーマンスは抜群なので、映画館で観てください。

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Written by ei

12月 24th, 2012 at 5:19 pm

Posted in Movies,Roadshow

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