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Runnin' Wild

踊る大捜査線 The Final 新たなる希望

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公式サイト

“The Final”なのに「新たなる希望」ってのは出演者と製作側のそれぞれの意見なのではないか。(笑)TVドラマ版が酷かっただけに心配したけど、ちゃんと観られる作品に仕上がってて一安心。

いつもと同じ湾岸署。青島係長の下、強行犯係の仕事も変わらない日々だった。そんなある日、管内で起こった環境活動家誘拐射殺事件。その男を射殺するのに使われた拳銃は、6年前ある場所で発生した誘拐事件で使用されたものだった。しかし問題はその拳銃が証拠品として押収されており、警視庁の証拠品保管庫に保管されていたものだったということ。内部の誰かがその拳銃を持ち出して使った……。この事実を伏せて捜査は行われ、湾岸署のメンバーは捜査から外されてしまう。

公開1週間前に放映された新作TVスペシャルがあまりにもグダグダで(前半1時間必要ないレベル)、もしこれと同じテンションで映画が作られてるならヤバイぞ……と警戒していた本作品。蓋を開けてみればその心配は杞憂で、ちゃんとギャグを散りばめつつも真面目な、しかもやっぱり日本人としては共感できる内容になっていて一安心。

思えば「踊る」シリーズは常に警察官僚や組織の腐敗を描き、それに憤る人たちとの「共感」があるからこそヒットしてきたわけだ。つまり青島の視点が権力を持った警察官ではなく、市民に寄り添ったところにあることがポイントなわけですな。それでいくとTVドラマ版は内輪ウケなギャグばかりだったことが失敗の原因で、こちらはちゃんとそーいう視点から描かれていた。ま、ここに出てくる組織はあまりにも酷いですがね。

かといって全部終わった〜!というわけでもなく、アレとかコレとか……。いや、ファイナルというからにはせめて「あの件」だけはちゃんと片付けて欲しかったんだが。このへんにもちょっと製作陣の未練が見えるよーな気がするんだよね。そりゃドル箱映画なんだから終わらせたくないのはわかるけど、ここできっちり終わらせるのもまた潔いと思うんだけどなぁ(つーかもう織田くんはやらないでしょ)。

ということで主演は織田裕二、そしていつもの深津絵里、柳葉敏郎、ユースケ・サンタマリア。小栗旬とかも出てましたね、そーいえば。ああ、雪乃さん、水野美紀も今回は出られて良かったっつーか、もっと出そうよ。事務所の都合とかで出演者押さえてんじゃないよ!それこそこの映画のテーマである「権力に負けない」ってことでしょ!
監督は本広克行。

で、この映画の中で一番酷いのは真下だ。うん、間違いない。(笑)

Written by ei

9月 18th, 2012 at 4:27 am

Posted in Movies,Roadshow

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