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Runnin' Wild

タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密

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原題:”The Adventures of Tintin

実にスピルバーグの映画だ。インディジョーンズシリーズを思い出しますな。

少年記者として様々な謎を解決してきたタンタンと、冒険を共にしてきた愛犬スノーウィ。ある日2人が街の市場で見つけたのは、三本マストの実に見事な帆船「ユニコーン号」の模型。ひとめ見て気に入ったタンタンはその模型を買い取るが、すぐにその船を高値で、さらには言い値で買い取るという男が現れる。図書館で船の来歴を調べてみると、ユニコーン号はかつて海賊に襲われ、財宝と共に沈んだ船であることがわかる。船の模型から出てきたのは、金属製のシリンダーに入った謎のメッセージ。果たしてこのメッセージが指し示すものとは?タンタンの新たな冒険が始まる。

人でやっても全然問題ないし、実際にはある程度は人が演じている3Dアニメーション映画の最大の利点は、実写にはできない表現やカメラワークができることかもしれない。実際、最近の映画でCG加工がされていないものも少なくなってきたが、それらもすべて大胆なカメラワークを可能にできる。だとすればダイナミックなカメラワークが好きなスピルバーグこそ、この技術を使うべき最たる人なのかもしれない。その彼が始めて挑んだという3Dアニメーション、実は「レイダース」公開時の1981年頃から企画があったそーで、原作者のエルジェもスピルバーグのファンで、彼の手による映画化を望んでいたそうだ。

まさに30年越しの思いを形にしたこの映画、撮影はスピルバーグが、CGの指揮はピーター・ジャクソンが取り、撮影現場にはキャメロンやゼメキス、さらにはデル・トロにフィンチャーなんていう大物が続々とやってきたという話も残っている。まぁフィルムにこだわるスピルバーグが始めてデジタルで撮る3Dアニメの現場って、確かに見てみたい気はするよね。

さて映画は実写とアニメの両方の雰囲気を持った映像になっており、リアルな人間がリアルではできないコミカルな動きができるという点でも、3D CGを選んだ意味があるというもの。実際の中身はダニエル・クレイグやアンディ・サーキスが演じてたりするんだけど、当然その影はどこにもない。つーかこれから先、中身に誰が入っているかは関係なくなるってことだよなと。演技さえできれば誰がやってても問題はないという時代になり、年老いた女優はいつまでもその美貌を(実際の表舞台に立つことを諦めれば)保てるということか。それはそれで、ちょっと怖い気もする。

主演はジェイミー・ベル。「ジャンパー」とかに出てた(らしい。記憶にないw)。悪役サッカリンにダニエル・クレイグ。タンタンのバディ、ハドック船長にアンディ・サーキス。他にはサイモン・ペグ、ニック・フロストなど。
監督はスティーブン・スピルバーグ。65歳にして初めての経験はどうだっただろうか。

とりあえず次回作は確定らしく、次はピーター・ジャクソンが監督するとかしないとか。さらに3作目も視野に入れてというあたりが大物監督は食えませんな。w

Written by ei

12月 7th, 2011 at 1:49 am

Posted in Movies,Roadshow

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