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Runnin' Wild

ミッション: 8ミニッツ

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原題:”Source Code

疑似タイムトラベルものってのも流行ってるんですかね。この場合は一応、タイムリープでさえないんだけどさ。つーか基本、ラストはあり得ない……いや、あり得るのか?

通勤電車の中で目覚めたコルター。目の前には話したこともないクリスティーナ。その直前までの記憶も混沌としており、何がなんだか分からないまま、電車が大爆発を起こす。……気が付くと、鋼鉄のカプセルの中に座っているコルター。モニターには軍服を着た女性オペレーターがいる。さっきの爆発は? 俺は死んだんじゃないのか?何も分からぬまま、再び目覚めた先は、先ほどと同じ通勤電車のシートの上だった。

SF者にとっては「SF」というテーマがかかった瞬間から、物語の整合性とか論理性を気にし始めるわけで、そーいう意味ではこの映画はラスト以外に破綻はない。まぁハリウッド的にはあのラストにしないといけないんだろうけど、本来ならあーなるべきではないのはSF者にとっては共通認識のはずだ。ましてや今回はタイプリープでさえない。時間を遡っていない者に何を変えられるはずもない……ん〜、でも実際の「ソースコード」は過去にあるわけで、そういう意味では改変できるのか?しかし彼の魂はそこにはいないし、そもそも事件が起こらなかったら彼はこれを実行していないわけで……うーん、相変わらず奥が深い。

しかしSFにとって時間モノってのは確かに確立されたひとつのジャンルだよなーと。どの話も見ていてそれなりに面白い。過去改変ができるかどーかというのをポイントにすると、多くの話は破綻しているんだけどさ。

主演はジェイク・ギレンホール。ムサいよーな、でも繊細なこの手の役、よく似合います。クリスティーナにはミシェル・モナハン。
監督はダンカン・ジョーンズ。これが3作目。

秋に公開される、小粒だけどピリっとスパイスの効いた映画という感じ。SF者は見て、時間理論について朝まで語り明かすのが正しい。(マテ  

Written by ei

11月 7th, 2011 at 11:44 am

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