若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

東京公園

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小西真奈美さまっ!(お約束)

大人の階段を上った日のことを綴るファンタジー。 ええ、間違いなくファンタジー。

光司は大学4年生。カメラマン志望で公園で家族の写真を撮るのが日課。そんなある日、通りがかったベビーカーを押す綺麗な女性とその娘。シャッターを切ったあとで謎の男に声をかけられ、「彼女を尾行して写真を撮って欲しい」という奇妙な依頼を受ける。毎日撮り続けていくうちに、彼女が誰かに似ていると考え始めるが……。
一方、光司の家には親友のヒロが居候、その彼女で光司の幼なじみの富永は、何かある毎にホラー映画のDVDを持ってやってくる。そして光司には歳の離れた、血の繋がらない姉 美咲がいた。それぞれが持ついろいろな想い。それらを受け止めて、光司はようやく大人へと一歩を踏み出す。

まぁ小西真奈美さまが出てればそれでいいのさっ!(マテ

という本音は置いておいて(笑)、あーこんな時期ってあったよなーっていうか、ある意味気恥ずかしく思い出す若い頃というか。大学生の頃、俺は何をしてただろうか。進むべき道は最初から決まっていて、そこまでのモラトリアムを生きる日々。ある意味とても意味のない毎日を過ごしていたような気がする。それは今思えばもったいなかった。もっとできることがあったはず、もっと学ぶべきことがあったはず。あの頃より今の方がよーっぽどいろいろ考えてる。てか、何も考えなくても生きて行けるのは、人生においてあの時期しかないんだろうなと。そーいう意味では幸せな日々だったとも言える。
そしてそんな「子供」の生き方から、よーやく「大人」へと一歩を踏み出して行く主人公の生活を描いたのがこの映画。過去に起こったいろいろなことが、ひとづずつ絡まった糸がほぐれるように納まっていく。そしてようやく彼は次の一歩を踏み出すのだ。

自分はその「次の一歩」が踏み出せているだろうか。進むべき道を大きく踏み外し、気が付けば東京に戻ってもがいてる自分は。少なくとも俺自身としては、ここ数年でよーやく「次の一歩」を踏み出せたような、そんな気がしている。まだまだ山も谷もあるだろう。でも道を踏み外したことを後悔はしないし、したいとも思わない。自分が進むべき正しい道はここにあったんだと感じている。

まぁとりあえず小西真奈美さまだ。(笑)今回も美しくおられました。あとはどーでも……(マテ。えーと、三浦春馬、榮倉奈々、井川遥。井川遥、台詞ひとつないのに凄い存在感です。つーか母になってからのあの人、二皮くらい剥けてますよね。
監督は青山真治。フランス映画っぽい雰囲気です。

大人になった自分が観るからこそ、こんな見方になるのかもしれないなぁ。ちょうどこの年代の人が見たらどう思うんだろうか。でもきっとそれぞれの世代で感じるものがあるはず。

Written by ei

6月 30th, 2011 at 1:16 am

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