若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

エンジェル ウォーズ

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原題:”Sucker Punch

なんつーか、「最初にこの映像ありき」から始まってるのかしらと思うよーな、ストーリー自体にあまり意味はなくて、映画全体のイメージを楽しむ映画?ちなみに原題の”Sucker Punch”は「予想外の殴打」という意味らしい。

最愛の母が死に、残されたのは姉妹と欲望の塊の継父。その毒牙にかかりそうになった姉は、力を振り絞って妹を助けようとしたが、誤って妹を殺してしまう。警察沙汰になった事件は姉の精神錯乱によるものとされてしまい、姉は精神病院に入院させられてしまう。しかも悪党の管理人によって、姉ーベイビードールは5日後にロボトミー手術を受けさせられる運命にあった。悪はこのままはびこってしまうのか?そしてベイビードールの運命は?

という部分は実は最初の”Sweet Dreams”がかかってる5分の間に終わってしまい(笑)、ここからは空想の世界を行き来する少女たちの闘いが描かれる。つまりまぁ、ストーリーはどーでも良くって、その空想世界の「画作り」に全ての力を注いだ作品で、これは「300」や「ウォッチメン」の監督でもあるザック・スナイダー作品と言われて納得してしまうわけだ。

シチュエーションはいくつかの場面に分かれていて、それがひとつの話であるよーなないよーな、世界観も同じよーな同じでないよーなで、まぁ現実世界じゃないんだからいーじゃんで片付けられてしまうとそれまで。しかしその世界が「アレ」によって始まるってのはまぁちょっとびっくりするよね。
最初は鎧武者だったり、セーラー服と機関銃と日本刀だったり、これはアメリカ的な日本の「萌え」なのかもなぁ、日本に対するリスペクトなのかもなぁなんて思いつつ、日本ではアニメでしか作れないであろうものを、アメリカでは実写で(といってもCGだけど)作っちゃうところがやっぱり違うよなーと。予算規模もなにももう比べものにならないんでしょう。

主演のベイビードールにはエミリー・ブラウニング。セーラー服が似合うロリータっぽい見かけは明らかに日本の萌えを意識したキャスティング。彼女に手を貸す4人の美女たちはアビー・コーニッシュ、ジェナ・マローン、ヴァネッサ・ハジェンス、ジェイミー・チャン。あとはやっぱり風格のスコット・グレン。”The Keep”はもう28年前なんですなー。
監督はザック・スナイダー。これまで原作ありの映画ばかりを撮ってきた彼にとって初のオリジナルで脚本も担当とか。うーん、ストーリーある方がいいかもね(失礼)。次回作は”Man of Steel“、「スーパーマン」シリーズです。

ということでストーリーそのものは気にせず、シチュエーションと「画」を楽しむ映画ということで。

Written by ei

4月 22nd, 2011 at 1:36 am

Posted in Movies,Roadshow

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