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Runnin' Wild

恋とニュースのつくり方

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原題:”Morning Glory

ラブコメだと思って観たら、どちらかというと「夢に向かって頑張るあたし、輝いてる!」って映画だった。嫌いじゃないですがね。

ベッキーはニュー・ジャージーの地方TV局のプロデューサー。TVの仕事が好きで、朝の1時半には目を覚まして働くことも厭わない。上司に呼び出されて昇進?と思いきや、まさかのクビ。それでもめげない彼女はあちこちのTV局に履歴書を送り、採用されたのは4大ネットワークのひとつ、ibs。しかし担当は朝の情報バラエティ番組「DAYBREAK」で、視聴率が低迷していた。プロデューサーに就任してすぐどうしようもないキャスターを切り、ピューリッツァー賞を受賞したこともある大物キャスター、マイク・ポメロイを起用。しかし朝の情報番組なんて……と馬鹿にした態度のマイク、かみ合わないスタッフ、さらに低迷する視聴率。番組打ち切りの危機に、ベッキーはさらに過激な演出とバラエティ化を推し進めていくが……。

女性が成功していくシンデレラストーリーの王道を行く映画で、ただこの映画にはあまりロマンスはない。いや、あるにはあるんだが恋より仕事を取っちゃうんだな、彼女。ま、小さな頃からの夢なわけで、それを叶えられてしかも認められて晴れの舞台に立てるなら、恋よりも仕事よっ!って言っちゃいたい気持ちも分からないではない。

仕事をするのは学歴ではない。それは才能だったり、センスだったりする。凄くいい大学に行ったからといって仕事はさえない人はたくさんいるし、ましてや今の就職難の時代、一番大事なのはセンスを磨くことだと俺は思う。最初から同じ土俵に乗れないことがわかっているなら、なぜ別の方法で攻めていかないのだろうか?>最近の学生諸氏。

と、常に搦め手で仕事を得てきた俺は思ったりするんだが(笑)、この映画の彼女の場合ある意味正攻法の「正面突破」「当たって砕ける」「必要なのはやる気!」という根性で再就職し、さらに夢を叶えるために身を粉にして働く。でもそれができる理由は、結局彼女はこの仕事が大好きだからなんだよね。
日本のサラリーマンはホントに今の仕事が好きでやってるだろうか。 好きならきっと、どんなことをしても頑張ろうと思えるんじゃないだろうか。サービス残業なんて言葉じゃなく、「好きだから」もっといい仕事にするために頑張る。まぁもちろんアメリカの場合、成功した先のキャリアパスってものがあるし、足を引っ張り合う社会風土もないから一概に同じとは言えないけれど、やっぱり好きな仕事をして認められることこそ、仕事をしていく喜びなんじゃないかな。

ま、この映画はそんな、夢を諦めるな!自分のためにできることを全力でやれ!ということをもう一度教えてくれる、疲れたサラリーマンにも観てもらいたい応援映画になっている。

主演はレイチェル・マクアダムス。「シャーロック・ホームズ」のヒロイン役だった彼女、2も決まってこれから先も売れそうな気配。大物キャスター マイクにはハリソン・フォード。さすがにじいさんになりましたなぁ。他にダイアン・キートン、久しぶりにみたジェフ・ゴールドブラムなど。
監督はロジャー・ミッチェル。「ノッティングヒルの恋人」の監督さんですね。脚本が「プラダを着た悪魔」「幸せになるための27のドレス」のアライン・ブローシュ・マッケンナなのを見て納得。同じよーな話です。(笑)

女性だけでなく仕事の意義に悩んでいる若いサラリーマン、就職試験に苦しむ若者こそ観て、明日からの活力を貰って欲しい映画。……日本ではそー思った通りにいかないという現実は、観ている間だけはおいておこう。

Written by ei

2月 27th, 2011 at 6:18 pm

Posted in Movies,Roadshow

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