若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

キック・アス

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原題:”Kick-Ass

観て良かったランキング、ずっと1位を走ってたこの映画。「正義を行うには責任が伴う」ということがよーく分かる映画で、つまりその真摯な部分がないから「グリーン・ホーネット」はダメなんだよなと。

どこにでもいるふつーの高校生でイケてないデイヴは、「なぜ皆スーパーヒーローになろうとしないんだろう?」と疑問を持ち、 通販でヒーローコスチュームを買い、街の平和を守る活動をしようとするが、スーパーパワーを持っていないデイヴは当然のように大失敗して大けがを負う。それでも諦めず、街で襲われている男を命がけで助けたことで一躍ヒーロー「キック・アス」として有名に。
同じ頃、街の犯罪を一手に仕切るダミコ一味は、「バットマンのような男」に麻薬を盗まれたり、儲け話を邪魔されていた。最初は部下の戯言と思っていたダミコもたまたまビデオに映ったキック・アスの姿を見て、「コイツを殺せ」と部下に命令する。しかし実は、この犯罪組織を壊滅させようとしている者たちがいた……。

最初は「ごっこ遊び」から始まったことが徐々に大きくなっていき、現実の枠からはみ出していく中で、主人公は一度は尻込みしつつも「正義を行使するためには覚悟と責任が伴う」ことを知り、正義のために戦う。「グリーン・ホーネット」ではどこまでいっても現実を見ていないふざけた姿勢がどーしても受け入れられなかったのだが、その点ではこの映画はしっかりと責任を自覚した主人公が成長していく話になっている。

スーパーヒーロー映画というにはちょっと違う、でもちゃんとスーパーヒーローな映画になっている気がする。(笑)キック・アスはどこまでいってもふつーの人だし、マフィアとの抗争は別レイヤーで進んで行く話なのだが、この二つのレイヤーがひとつになったとき、ふつーの人はどうするだろうか。俺はきっと「無理無理」と逃げるだろうし、当然皆そうだろう。でもデイヴは逃げずに戦う。スーパーヒーローになるというのはその能力があるからではなく、心の問題なのだ。いくらスーパーマンがスーパーパワーを持っていても、臆病でどーしようもなかったら世界の平和を守れないわけで、それはデイヴが馬鹿だからとかそーいう問題でもない(一部はそーなのだが)。
世界の平和というのは案外、皆が無責任に逃げないで立ち向かうことでどうにかなることなのかもしれない。そんなことを考えさせつつ、ちゃんと娯楽映画として成り立たせているという点では、この映画はなかなか面白い。

主人公デイヴはアーロン・ジョンソン。この映画で一躍有名に。23歳年上の女性と結婚したという二児の父。他にニコラス・ケイジが出てたり、11歳のスーパーガール、ミンディにクロエ・グレース・モレッツなど。しかし今回のオススメは間違いなくヒロインのリンジー・フォンセカ。画像検索の結果は結構ケバい顔が並んでる(笑)けど、映画の中ではかわいくてセクシー。ここまではほぼTVキャリアだったよーで、これから先注目だ。
監督はマシュー・ヴォーン。この映画での実力が認められたのか、次回作は本物のスーパーヒーローモノ、”X-Men:First Class“がもう6月公開。そして次回作にはすでに堂々と”Kick-Ass 2“が上がってる。そーいえば確かに続編も作れるよーなヒーローモノお約束な引きだったよな。w

そーいえばこの映画、去年アメリカに行ったときにかかってた気がするなぁ。もうあれから1年か……。今年は、行きませんよ。(笑)

Written by ei

2月 17th, 2011 at 1:15 am

Posted in Movies,Roadshow

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