幸せの始まりは
原題：”How Do You Know“
頑張らなくても、力を入れなくても、そのままの自分でいられること。それはきっと、恋愛ではとても大事なこと。この先ずっと一緒に歩いて行くならなおさら。
試写会で鑑賞。
小さな頃から野球好きで、女子ソフトボールでオリンピックに出場したリサだが、次のナショナルチームに落選。人がいいことだけが取り柄のお坊ちゃまなジョージは、自分がサインした書類が詐欺になることを宣告され、父の経営する会社からも見放される。そんなどん底の二人が偶然出会い、少しずつ気持ちを通わせていく。二人が見つけた幸せの形とは……。
幸せは、自分の気持ち次第で変わる。他の人から見ると凄く辛い恋愛だったりしても、本人にしてみればそれはとても楽しいことだったり、どんなに貧乏でも今日食べられるご飯が美味しいことがとても嬉しかったり。（笑）
そう、結局幸せってのは自分自身が感じることであって、誰かに与えてもらうものじゃないんだよね。もちろん、誰かといて幸せ、誰かに何かをしてもらって幸せ、ということもある。一人で感じる幸せは二人の方が大きいこともある。特に恋愛はそうあるべきだし、どうせ一緒にいるなら同じ幸せを感じられる方がいい。
っていう映画ではなくて（笑）、誰かと一緒にいて無理して笑うより、自然体の自分を受け入れてくれる人の方が幸せになれるよねというお話。方や一億円プレイヤーだけど女ったらし、方や詐欺罪で告訴され、私財をつぎ込んで訴訟に挑もうとする誠実な男。何を幸せの条件とするかで、どちらに魅力があるかが決まるはずだ。肩書きや収入ではなく、そばにいて自然に笑っていられる人。それこそが一番の幸せなんだと、この映画は教えてくれる。
ただ現実世界でどうなのかといわれると、どうだろうね。リスクを取っても彼がいてくれれば幸せと言えるには、しっかりとした自分を持っていないと無理だろう。それでも一緒にいて欲しいと、誰だって思うんだろうけど。
主演はリース・ウィザースプーン。久しぶりにみたなー。もうかわいい女で勝負する時期は過ぎてきました。共演はポール・ラッド。今や売れっ子ですなー。そしてオーウェン・ウィルスンはいつものアメリカン馬鹿（マテ、ジャック・ニコルソンは腹黒男やらせると右に出る者がないですね。
監督はジェームス・L.ブルックス。「シンプソンズ」の脚本とか書いてるんですね、普段。「恋愛小説家」は面白かったなぁ。
幸せは、自分の中にある。人から見て幸せかどうかではなく、自分が幸せかどうか。それは間違えたくないね。