若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

トロン・レガシー

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原題:”TRON:Legacy

ん〜、俺的にはイマイチ。つーかまったく3Dにした意味がない、奥行きもあまり感じられない映像はどーなのよと。高いだけ、しかも画面暗くなるのではまったく意味がないぞ。

ケヴィン・フリンがコンピュータ世界 グリッドに入り込んでから20年。ケヴィンは行方不明になり、残された息子サムはエンコム社の実質的オーナーでありながら、その実権は持てないまま無為に時を過ごしていた。そこに舞い込んだ父からのポケベルのメッセージ。行く先を探すため、父の経営していたゲームセンターを訪れたサムは、ゲーム機「トロン」の後ろに隠し部屋を発見し、自らもまたグリッドの世界に入り込んでしまう……。

前作「トロン」が公開されてからもう28年。そーいえば前のときは「スターログ」で映画の内容を知っただけで、映画そのものは観に行ってなかったりする。初めてCGを全体的に使った映画として名を馳せたものの、実際には興業的には失敗で、ストーリーも映像も凡庸という評価を下されていた。ま、その年に「E.T.」という怪物映画(笑)があったこともその一因なのだが。でも「遊星からの物体X」は傑作として名高いことを考えると、やはりその力量がなかったとしか言えない。

さて今回も、デジタル3Dという最新技術を使って鳴り物入りで蘇った今作だが、やっぱりどーもイマイチ。ストーリーの端々にいろんな作品へのオマージュが感じられる(あのシーンは「○○○○○○○○」だよねw)のだが、すでに自身がオマージュされる身であることを考えるとそれはあまりおもしろくない。もっと斬新なイメージを打ち出して欲しい気がする。

そしてデジタル3Dの撮影なのだが、アバターほどの立体感、奥行き感が感じられれず、2D部分と3D部分にあまり差がない。これでデジタル3D?これで400円増し?とか考えてしまう(貧乏性w)。せっかくの舞台、せっかくの技術を活かし切れてないところが残念。もっと突き抜けた部分があって良かった気がする。まー、これがディズニーで作れる映画の限界か。

主演はサム役のギャレット・ヘドランド……ではないらしく(笑)、クレジットの最初に出てくる名前は前作同様ジェフ・ブリッジス。若いイメージはもちろんCG。アラン役も前作同様ブルース・ボクスライトナーと、ちゃんと公式な続編らしい。そしてヒロインはオリビア・ワイルド。
監督はジョセフ・コシンスキー。映画監督はコレが1作目。次はこれまた”The Black Hole“のリメイク予定。

しかし今や人間がイメージすることは、どんなものでも映像として再現できるようになったなぁと。理想郷があっちにあるのなら、人間はあっちの世界に行っちゃった方がいいんじゃないか?と思うのは究極の現実逃避かもしれない。でも「ネットの世界は広大」であるなら、そーいう生き方もまたいいのかもしれない。

Written by ei

12月 19th, 2010 at 3:49 pm

Posted in Movies,Roadshow

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