若旦那の独り言wp

Runnin' Wild

マチェーテ

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原題:”Machete

やー、ダニー・トレホが主演の映画なんて、きっとこれから先ぜ〜ったいお目にかかれない&ハリウッドなんてぶっ飛ばせwという意味でも楽しい映画。

上司の制止を振り切って麻薬密売の大物、トーレスを逮捕すべく隠れ家に向かったメキシコの捜査官マチェーテは、逆に罠にはまって愛する妻と娘を失い、自らは生き延びてしまう。それから3年、アメリカとメキシコの国境付近の街は密入国者であふれ、メキシコ人たちは組織を作って助け合って生きていた。よそ者からアメリカを守るという名の下に自警団を作って密入国者を狩るアメリカ人たち。そんな中に、あの男の姿があった。

いつもはヒールになるはずの人たちが主演でヒーローであるはずの人たちがワル、という逆転の構図を楽しむのがこの映画の醍醐味。果たしてどこの誰がダニー・トレホをヒーローにしようと思うだろうか。しかもワルを演じるハリウッドスターたちも楽しんでやってるっぽいし、美女たちも皆、ブオトコ(失礼)なマチェーテの強さに惹かれるというのはある意味痛快。それを楽しめればこの映画はおもしろい。

元々は「グラインドハウス」という、クェンティン・タランティーノと一緒に作った2本立て映画(「プラネットテラー」と「デスプルーフ」)のアタマに入れた「存在しない映画」の予告編をちゃんとした映画にしたもので、さらに言えばマチェーテは「スパイキッズ」に出てくるダニー・トレホの役名でもあるらしい。R18という厳しい年齢制限がついているが、血が吹き飛ぶシーンが多いだけでそこまで刺激的とは……。ま、確かに意味もなくジェシカ・アルバのオールヌードシャワーシーンや、リンジー・ローハンのこれまた意味のないオールヌードシーンは出てくるが。(笑)そーいうのさえ、ハリウッドを嗤っている感じが楽しいわけで。「グラインドハウス」を観て気に入った人は同じにおいのするこの映画は好きに違いない。

主演はダニー・トレホ。タランティーノ、ロドリゲス作品にはお約束のように出てくる彼は本来脇役。でも今作ではとことんかっこよく、強い。ジェシカが惚れるのも、ミシェルが惚れるのも分かる。(笑)ヒロインにはジェシカ・アルバ。「必然性があれば脱ぎます」って確か彼女はヌードだけにはならないと宣言してたんではなかったか。さらにミシェル”ヴァスケスい”ロドリゲス(いいなぁ、やっぱり好きだなぁ)、チーチ・マリン。そして悪党たちはもう凄くて、ロバート・デ・ニーロ、スティーブン・セガール、ドン・ジョンソン。さらにリンジー・ローハンは完全なあーぱーな役なので(笑)、よくこんな映画に出たなと。
監督はロバート・ロドリゲスといつもは彼の作品で編集をつとめるイーサン・マニキス。こーやって考えてみると彼ら、もうビッグネームになったんですなぁ。キワモノ監督って印象が強かったのに。

B級映画好きなら必ず観ておきたい。こーいうのこそB級映画なのだ。

Written by ei

11月 20th, 2010 at 3:45 pm

Posted in Movies,Roadshow

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